第5話

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2025/08/29 03:16 更新
普段絶対そんなこと言わないバニの口から出た言葉に、一瞬胸がドキッとしてしまう。
私は顔を赤らめたまま「う、うん……」と小さく返事をして、そのまま彼の肩にそっと寄りかかる。
... そのままバニの肩で、静かに寝落ちしてしまった。
あなた
... ん
vn
... 起きた ?
vn
みんな帰ったよ
部屋の静けさを破るように、バニがぽつりと声をかけてきた。

酔いは冷めたけど、まだ頭がくらくらしている私を見て、彼は少し眉を寄せる。
vn
外の空気吸いに行く?
その言葉に私は小さく頷いた。

そのままコンビニへ

ふらつく足取りを気にしながら、バニは自然に歩幅を合わせてくれる。
コンビニの袋を片手に歩いていると、不意にさっきの言葉が頭に蘇る。
「 他のやつにそーゆーのやめろ 」
思い出した瞬間、頬がじんわり熱くなる。
横を歩いていたバニがちらりとこちらを見て
「どうした?」と声をかけてきた。
あなた
... な 、 なんでもないよ。
慌てて目を逸らす私をバニは足を止め私の顔を覗きこむように近づけてきた
vn
... 顔赤い
心臓が跳ねる。
誤魔化そうとしたのに、じっと見つめられて言葉が出てこない。
vn
... まだ酔ってんの
あなた
... ちがう

夜風の涼しさより、彼の視線の熱さの方が勝って胸が苦しくなる。
あなた
さっきの 、 なんだったの 。
vn
あ ー?
あなた
「他のやつにそーゆーのやめろ」 って
あなた
... 覚えてないの?
vn
...
あなた
そっか、そうだったんだ。
私勝手に期待しちゃってた。
あなた
バカみたい 、
立ち止まった私を見て、バニはふっと笑う
vn
覚えてるって言ったら ?
あなた
... は
バニはわざと意地悪そうに顔を近づけて、低い声で囁く
vn
ドキドキしたの?
あなた
.... っ
vn
期待した?笑
あなた
... ち 、 ちが っ !
vn
顔、真っ赤 。 図星
にやにや笑いながらも、どこか本気っぽい目で私を見つめるバニ。
あなた
か ...からかわないでよ 
vn
からかってねぇよ、意識したんでしょ?
俺の事。
あなた
ば 、 ばか ...
あなた
... もう知らない っ !
そう言って歩き出す私の横で、バニは楽しそうに笑いながら歩幅を合わせる。
vn
俺の勝ちだ〜 笑
家に戻ると、バニが冷蔵庫を開けて缶ビールを取り出した。
vn
うし、飲み直すぞ
あなた
え、まだ飲むつもり?笑
明日配信でしょ?
vn
...夜だしいい。
あなたは明日休みでしょ?いいじゃん
あなた
えぇ 〜 ... 仕方ないな
vn
うぇ 〜 い ...
缶を渡されて、ソファに腰を下ろす。
「かんぱい」と軽くぶつけて、それぞれひと口
あなた
はぁ ...... 
vn
なんだよ、ため息?
あなた
もう会社行きたくないな〜 、
vn
またその話かよ笑
あなた
一生擦ってるけど、上司めっちゃムカつくんだもん
あなた
私頑張ってるもん !! ( ;  ; )
vn
分かってる 、 そんなこと 。
えらいよ 〜 よちよち
あなた
赤ちゃんかわたしは笑
あなた
はぁ ...
思わず黙り込んで缶を見つめる私を、バニがにやっと横目で見た。
あなた
……ほんと、頑張っても無駄な気がしてさ。何やってんだろって思っちゃう
vn
...
あなた
上司は勝手なことばっか言うし、後輩には気を遣わなきゃだし……正直もう限界かも
黙って缶を傾けていたバニが、不意に私の手を引っ張る
vn
……お前がちゃんと頑張ってんのは俺が知ってる
あなた
....
vn
会社のやつらがどう思ってても、俺はそう思ってる。……だから、無駄とか思うなよ
あなた
... バニ
いつも軽口ばっかの彼が、急に真剣な顔で言うから、胸がぎゅっと締め付けられる。
vn
いつも隣に居るから、頑張ってんのは俺がいちばん知ってんだよ
あなた
.... っ
その低い声が胸に響いた瞬間、バニは缶をテーブルに置き、私の肩をぐっと押してソファに倒れ込ませた。
あなた
.... っ バニ  .... ば に
vn
....
至近距離。触れそうなくらい近い顔。
目を逸らせないまま、心臓が破裂しそうになる
思わず目を閉じかけた、そのとき。
バニはぴたりと動きを止める。
vn
... ダメだ
あなた
.... え
vn
これ以上したら……マジで戻れなくなる
言葉が出ない私の横で、バニはゆっくりと体を起こす。
vn
……酔ってんだよ、俺ら。そういうことにしとけ
二人の間に、重たい沈黙が落ちる。
さっきまで近すぎた距離が、今はやけに遠く感じる。
あなた
...
vn
...
ソファの隙間が、ひどく気になる。
さっきまであんなに近かったのに。

バニは缶を持ち直し、無理やり口をつけて一口飲んだ。
その仕草に、どこか落ち着かない様子が滲む
vn
... なんか空気悪ぃな
あなた
そっちが止まったからでしょ
vn
止まんなかったらお前嫌がってただろ
あなた
... 嫌じゃないって言ったら?
vn
....... っ
一瞬、彼の目が見開かれる。
けどすぐに、気まずそうに笑って缶を口に運んだ。
vn
.... 言わせんなよ
あなた
... なんで 
vn
... 本気にするだろ 、
あなた
……本気にされたら困るの?
vn
困るっつーか……
vn
……お前がどう思ってんのかわかんねぇから
あなた
...
vn
もし冗談で言ってんなら……俺、一瞬で信じちまうし
あなた
……冗談じゃなかったら?
vn
... お前めっちゃ酔ってんだろ 、
あなた
酔ってないよ
vn
言うと思った、酔ってんだわ
あなた
... 酔ってないってば 
私がバニに顔を寄せて、そのままキスをする
vn
っ... !?!?
驚いて目を見開くが、すぐに私の腰をぐっと引き寄せ、深くキスを重ねる
あなた
.... ん
唇を離すと、近すぎる距離で見つめ合う
vn
... やめろって言われても止まんねぇからな
あなた
... いいよ
その後、ふたりはそのままベッドへ

どちらからともなく気持ちをぶつけ合い、結局、深い関係を持ってしまった。
窓から差し込む光で目を覚ます私。隣には、眠そうに目をこするバニがいる。
あなた
... おはよ
vn
……ん、おはよ。……頭いてぇ
あなた
... 飲み過ぎだよ 笑
vn
お前もな。……ってか
私の顔をじっと見て、ニヤリと笑う
vn
... 昨日のこと覚えてる ? 笑
あなた
..... っ!
思わず顔を赤くして布団に潜った
あなた
... 忘れたい
vn
はは、忘れられるかよ。...ちゃんと全部覚えてっからな
あなた
..... む
布団の中で小さく唇を噛む
vn
で 、 昨日の件は"酔った勢い"って事にすんの?
あなた
...さあ。勢いだったのかもしれないし...
vn
... たく っ 笑
あなた
... 昨日のこと考えたら、もう普通の友達には戻れないじゃん……
vn
... 戻れねぇな
言い切って、私の頬に触れる
vn
でも ... 俺はそれでもいいと思ってる
気まずさと温かさが入り混じった空気のまま、二人はゆっくり朝を迎える

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