末澤 side
” また、救えなかった "
ふと空を見上げ、
世界は 明るい
そう感じれた。
そう思えるから、まだ、
俺は戦える。
そっと駅のホームに座り、
今日の新聞を読み始める。
ふと、隣に座っていたおじさんが立った時、
おじさんの新聞から何かが落ちる。
そう呟いて、
その人は列車に乗ってしまった。
そう、これは、嘘の芝居。
何気ない日常を装っている。
今回の暗号はシーザー暗号だ。
「 いょわなしじ いしちせ 」
それで5だから
「 きょうはちじ きちにて 」
今は九時。 午後ということだろう。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!