インフル明けの授業。英語の授業。
はぁ。また先生が意味わかんないこと言ってるな。
はぁ。キレだしたよ。ウザイな。タヒねばいいのに
もうこいつ何言ってもダメだ。
イライラを隠さずにドアを開けて教室を出た。別に誰も追いかけてこなかった。
相談室に行ったけど、誰もいなかったから保健室のドアをそっと開いた。そこには談笑している大森先生と涼ちゃん先生。
なんでこの時間に来たの?とかまだ授業中でしょ?とか言わないんだ。
こうやって、先生達が聞いてくれるから生きていける。イライラしすぎて泣きそうだった顔も、気づけば笑っている。一体どんな魔法を使っているのかわからないけど、今はその魔法にかかったままでいたい。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!