第134話

131話
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2026/03/06 10:00 更新
 
華月
〝じゃ、俺は別ルートで逃げるわ!〟
安倍晴明
〝えぇ!?!〟
…とか言う会話をして、入道とか言う逃げられそうにない相手を引き連れてきた華月です。
敵を分断するぐらいはあれば可能かと思いきや、生徒の中でも一際強い奴らが着いてきたよ。
華月
(いやー…どうすっかな…)
華月
(コレは俺も相手しきれんぞ…?)
生徒があの狐の手駒になった以上、まずは生徒に入った奴をどうにかしなくちゃならん。
生徒に入ったのは〝オサキ〟と呼ばれる憑き狐。
…だと思うから、その対処をするのなら……
華月
(オサキの入る瓢箪が欲しいか…)
華月
とにかく、誰か───…
そこの仙人
華月
!…?
面倒なのに追われてんだな
おいで、こっちだよ
…これ着いていくべきか?…と、思ったが…
考えてる暇もないな、ここは彼に着いていこう。
っつーか、この人も普通に黒い狐じゃねぇ…?
華月
…ありがとうございます
ん?何が?
華月
え?いや…助けてくださったので
あぁ、ソレは気にしなくていい
何せ…息子からのお願いだからな
華月
?息子って…
…そう言えばこの人、何か聞いたことがある声だと思ったが…あなたの声に似てるのか。
それに、今の発言からして息子がいる…
となるとまさか…パッと見た感じではあなたと似ても似つかないが、この人…
あなた…約束通り助けたぞ
あなた
…ありがと、親父
華月
あ…あなた様……?
あなた
よ、華月
華月
…ッはぁ…!!!
あなた
えっ何?大丈夫?
見慣れた人物が目の前に現れ、一気に緊張が解けて力が抜けたからか、その場にへたり込む。
変わんねぇな、この人…まぁ、いっつもあなた様のそこに助けられてんだけどさ。
あなた
…親父、葛ノ葉さんから医療道具貰ってよ
安倍(父)
え〜…怪我人を連れ回すのはなぁ…
華月
…大丈夫ですよ。その……葛ノ葉さん?のところ行きましょうか
あなた
ほーら、俺が背負うからいくぞ
華月
あ、ハイッ
…葛ノ葉…と言えば…白狐か?よく安倍晴明公の母親とも言われる神の使いみたいなもんだよな。
この街、本当に昔っからあるのか…1000年以上も前の人物名が出されるのはおもしろいね。
華月
…ところで、あなた様…それにお父様
2人
うん、どーした?
華月
あの黒い狐、結局何者なんです?
安倍(父)
それなら俺が答えるよ。あなたよりも俺の方がよっぽどここに住んでるから
…にしても、あなたのお父様か……つまり、少なくとも5000歳以上なんだよな。
狂った年数生き過ぎなんだよ、コイツら…普通なら2000年も経てばお陀仏するだろうが。
白虎らも同じなんだから、本当おかしいよ。
安倍(父)
あの狐は "填星" 
安倍(父)
アレは1000年前、突如この街に来た…未だに目的も何もわからない男だ
華月
(…ビンゴ。古代中国の土星の別名だな)
華月
1000年前…と言えば、平安時代?
あなた
あぁ、その通りだよ
華月
(安倍晴明の縁と言うべきか…)
あなた様もお父様も安倍家の血筋なのか、と言うよりも…安倍家の始祖のようなものか。
確かに安倍晴明公や晴明殿ら…晴明公を知っているだろう填星と因縁深いことも納得できる。
安倍(父)
それ以上は…君も知っているはずだ
華月
えぇ、ありがとうございます
華月
(進展は名前だけ、か…)
あなた
…………
にしても、それであればどうしてあなた様は…
どうしてあの狐のことを。填星を。そして弟のことを、隠し通したんだろうか。
敵対しているなら、情報を吐けばよかったのに。
どうして嫌いだったのに、殺すべき相手だったのに情報を渡そうとせずに隠し通して…
安倍(父)
葛ノ葉〜、怪我人いるんだけど──…
安倍晴明
…あれ、華月君!それにあなた君も!
華月
晴明殿!良かった、無事だったか…!
あなた
久しぶりだね、葛ノ葉さん
葛ノ葉
あなたさん!久しぶりね!
それなら尚、あなた様が死ぬことは許されないな…
…そして、絶対にあなた様と晴明を和解させねば。
そう、〝絶対に〟だ。和解させて生き残らせなければ意味がない…たとえ俺が死んでも。
あなた様を問いただすまでは、死ねないけど。
あなた
コイツの怪我の処置をしてやってくれ
葛ノ葉
えぇ、華月君ね?すぐに怪我の処置をするわ…こっちに来て!
華月
あ、ッはい
あなた
いってらっしゃ〜い
ヒラヒラといつも通りの調子で手を振るあなた。
…その様子に、さっきまで荒んでいた心が落ち着いて笑みを浮かべる余裕が生まれる。
なんだあの人。相変わらず可愛いな?()
華月
ふ、はは…行ってきます
葛ノ葉
それにしても…あなたさんが仙人の一人を気に入るなんて初めてだわ
華月
え…そうなんですか?
華月
あの様子ですから、てっきり過去にも何人かお気に入りがいたのかと…
葛ノ葉
いいえ、いないわ!華月君だけよ!
華月
そ、そう…ですか
確かにあなた様は気まぐれだけど…それでも俺のことをずっと気に入ってくれてるってのは…
…単なる気まぐれなのか?それとも、何か…いや、考えるのは野暮だな。素直に喜ぼう。
実際、気に入ってくれてるってのはありがたいことだから。そこを探るのはだめだ。
華月
それは───…ッ!?
「それは光栄ですね」……とか言う暇はない。
右側?いや…この街にいない?しかし、今のは…
……どういうことだ、今の。今のは間違いなく…
葛ノ葉
?…華月君、どうかした?
華月
え?…あ、いや…大丈夫です
 
 
ん"〜…ッ、疲れたぁ〜……!
ここが百鬼学園島!東京から船に揺られて10時間…流石に遠かった…!
学園島、だから学園しかないのかと思ったけど…普通に生活感あるなぁ
ま、こんなところで足踏みしてられないか…
 
早く、ご先祖様探さなきゃ!
 
 
華月
(なんか…俺に似た気配が、する)
 

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