修羅場を潜り抜ける男たち
締め切り1週間前
QUELLの共有ルーム
柊)...(ズーン|||)
壱流)なぁ、さっきから柊羽が動かないんだけど。
壱星)30分はソファから動いてないね。
英)...えっと、締め切りが近いのに
曲がまだ出来てないみたい。
壱流)曲が!?
英)シー!イッチー、声が大きい。(小声で)
壱星)計画的に仕事してる柊羽が
締め切りに追われてるなんて珍しいね。
ソファで落ち込む柊羽を
少し離れた場所で見守る3人
英)ドラマの撮影とかスチール撮影とかで
移動や泊まりが多かったから
中々手がつけられなかったみたい。
壱流)確かに、寮にいない日多かったよな。
壱流)それで出来そうなのかな?
英)どうだろう...
柊)!(ガバッと顔を上げる)
壱流)っ...動いた。
英)うん、生きてるからね。
柊)壱流、壱星、こっちに来てくれないか?
(真剣な表情で)
壱星)どうしたの?
壱流)真剣な顔して、悩みなら聞くぞ?
柊)これを...被ってくれないか?
壱星)ニット帽?
壱流)別にいいけど。
そう言って被ったニット帽..にクマ耳🐻
壱流)って!なんでクマ耳ついてんだよ!?
壱星)可愛いけど、これがどうかした..
柊)いい!可愛いぞ、2人とも!!
壱流)(ビクッ!?)
壱星)あ、お疲れモードかぁ。
柊)あ、写真撮るからそのままで。
壱流)撮るな!//
英)あ!ズルイ!俺も!俺も写真撮ります!
壱星)これはもう止まらないね、壱流。
壱流)だー!もう!好きにしやがれ!!
こうして気分転換もとい
双子撮影会が始まったのだった...
もちろん、締切には間に合いました☆
終わり
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!