あなたside
ーー家でゆっくりしようねって、そう言う話だったのに。私があんな提案したからだけど、たっぷり愛されました。…せっかく戻りかけてたのに!今日は無理しない程度に仕事しなきゃ…。
近々奏斗の家の近くで女子会あるし、飲んだら帰るの面倒だし。
セラフの家に行くのも良いけど、奏斗の方が頼みやすい…。
…けど、彼氏だから一応断りを入れておくべきかな…?
セラフに事の詳細と、その日飲むから泊めてもらえるかの打診をしてみる。
多分事務所だろうから、返事は遅くなるかな。
ーー女子会当日。
あの時の自分をぶん殴りたい。
途中まで女子会だったのに、途中から合コンに変わっちゃってるんだけど…!?
「あなた先輩、飲んでますか?」
後輩ちゃんには申し訳ないけど。
そう話すと、後輩ちゃんは困ったように眉を下げながら理由を教えてくれた。
「実はですね、女子会を急遽変更したの男子と座ってる同期なんですよ。女子だけじゃつまらないからって」あぁ、後輩ちゃんの同期ちゃんね。
私以外に女子は5人、男子は4人。
私が男子に話し掛けられないように、後輩ちゃんは隣をキープしながら守ってくれてる。
だって、セラフに悪いし…。
迎えに来てって入れたから、そろそろお店に来るはずだけど…。
「はい、預かりました。…彼氏さん、今回は手違いがあってすみませんでした。今度はこんな事がないように予定を立てますから、先輩を許してあげてください」
後輩ちゃん、なんて優しい子なの。
セラフも理由がわかってるから、後輩ちゃんを安心させるように大丈夫って返してくれた。
…でも店を出る時、少し妬いてたのか…手を繋ぐ力が少し強かったのは知らないふりをしておくね?













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!