今日は特に何もなかった。
ただプレアデスの収録と編集作業があっただけで1日が終わる
そして家に帰って炭酸を飲んでご飯を食べて、お風呂に入って寝るだけ
と思っていた
家の扉を開けると見たこともない異界が広がっていた
正直気が進まなかった。
だって命を勝手に賭けられるゲームなんかにわざわざこっちから進まなきゃいけないんだと思っていたから
扉を潜って目を開けると、そこには見慣れた顔が3人ぐらいいた
この3人はさっきまで「プレアデス」の撮影と編集で一緒にいた
そう思いながら周りを見ていくと、また2人新しい参加者が入ってきた
嗚呼、忌々しい…嫌でも覚えてしまうあの桃色の髪と金髪の髪
全員がこう思ったのはいうまでもないだろう
でもほんとにムカつくよ
お前が
お前らが
何も思わず自分勝手に生きているってことがさぁ…!!
おうぇ…きっしょ
そう云い乍ら泣き真似を始めるアホなぶりっ子
ここにいる全員、それに引っかからないって云うのに気づいてないんだ。可哀想
そう、薄い緑髪の子が云った
あーあ…本性出てるけど大丈夫かなぁ…
そう云いながら手を振り上げるぶりっ子
喧嘩になりそうな手を止めた女子っぽい男の子
そう、声が聞こえるとさっきまで誰もいなかったバルコニーに人が立っていた
肩まで届くチョコレート色の髪
歳は30歳ほどで髭は生えていない。目の片方だけ丸眼鏡をかけている
表情は柔らかく、目は子供のようにキラキラしていた
数人は驚かず、他の参加者は驚いていた
そういうと自分たちの頭上から封筒が降ってきた
さぁ…よく目を通さなきゃ。今回は自分のためだけに動こう
自分の“目的”のためだけに






















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。