頭はまだ重い
左腕は動かせば鈍く痛む
けれどさっきローレンと話したことで
現実感だけは戻っていた
ベッド脇の上には
明那が突っ伏して眠っている
腕を枕にしたまま
苦しそうな体勢で微動だにしない
かすれた声で言ってみるも
微動だにせず
その言い方が妙に静かで
あなたは少しだけ視線を向けた
目の下の隈は相変わらず濃い
たぶんこの人も寝ていない
そのやり取りの途中
明那の肩がぴくっと動く
数秒して、ゆっくり顔を上げた
寝起きで焦点の合わない目が
ぼんやり前を見る
心の底から思ったことを
枯れた声のまま紡ぐ
明那はそのまま目をうるませ
ギュッと抱きつく













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。