いつの間に居なかったのか
なこちゃんは腕まくりをし、リビングに入ってきた。
「今お風呂沸かしてるから沸いたら入りなよー」
めるとくんはこくりと頷きお風呂場へ向かった。
めるとくんがお風呂からあがると
ほかほかと湯気がたっていた。
今日は中々に冷えた。
風邪をひかなければいいなと思いながら
「すぐに髪としっぽ乾かした方がいいよ!」と
声をかけた。
なこちゃんが
「七宮が乾かそうか?」と優しく声をかけた。
その言葉にすぐに
「うん!」と元気に答えた。
めるとくんが乾かしてもらっている間、
かぜぱなママが
「アイスもらってもいい?」と聞いてきた。
私はそれに頷く。
かぜぱなママはスプーンで
アイスを混ぜ始めた。
4つのパフェグラスにコーンフレークを入れ
その上にアイスを乗せた。
かぜぱなママはさすがだなあと、思いながら
私はコーヒーをいれた。
少しするとめるとくんとなこちゃんが帰ってきた。
めるとくんはいつも通りキラキラの笑顔になっていた。
「さあ!みんなで食べるよー!」と、
かぜぱなママが大きな声で言った。
その日のアイスはいつも以上に美味しく感じた。
こういうのが幸せなんだなーとしみじみ思いながら
暖かい部屋でパフェを食べた。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。