第9話

高熱💚
3,293
2025/09/14 03:12 更新
⚠Snow Man全員医者の免許を持っている設定
⚠泣くシーンあり
9月のある静かな夜。
スタジオでの収録を終えたSnow Manのメンバーたちは、それぞれに疲れをにじませていた。
そのなかで、阿部亮平の様子が明らかにおかしかった。
佐久間大介
佐久間大介
…あれ、阿部ちゃん、ちょっと顔赤くない?
佐久間がふと気づき、近寄る。
阿部は苦笑いを浮かべたが、その額には玉のような汗が浮いていた。
阿部亮平
阿部亮平
いや、大丈夫。ちょっとだけ、だるいだけがから…
しかし、次の瞬間。
阿部はふらつき、深澤脳での中へ倒れ込んだ。
深澤辰哉
深澤辰哉
亮平!?おい、返事して!!
すぐさま、Snow Manの本領が発揮される。
彼ら全員、医者免許を持つ医療従事者でもあった。
医者としての知識と、なのにより大切な仲間を守るという強い意志が、彼らを動かす。
楽屋の奥にあるミディカルスペース。
ベットに横たわる阿部の額に冷却シートが貼られ、ラウールがタオルで優しく汗を拭いていた。
渡辺翔太
渡辺翔太
体温、40.0度ちょうど…
渡辺が測定しながら眉をしかめる。
岩本照
岩本照
もう迷ってる場合じゃない。亮平、座薬使うよ。
岩本が静かに、言い、深澤が頷いた。
深澤辰哉
深澤辰哉
これで熱を下げないと、身体に負担が大きすぎる
カーテンでしきられたスペースの中。
ラウール
ラウール
亮平、ごめんね…ちょっと力抜いて
目黒が背中を支え、ラウールが優しく声をかける。
座薬を手に取ったのは宮舘。慎重な手つきで体勢を整える。
阿部亮平
阿部亮平
いや…やだ…恥ずかしい…
弱々しく首を横に振る阿部。
けれど、目は涙でいっぱいだった。
阿部亮平
阿部亮平
みんなの前で、こんなの…やだ…
深澤辰哉
深澤辰哉
いいんだよ、亮平。俺たちは…家族だろ
深澤ぎそっと阿部の手を握る。
その瞬間、阿部のこらえていた感情があふれた。
阿部亮平
阿部亮平
…う、うわああぁん…っ、やだ…恥ずかしい…やだ…っ
泣きながら処置を受ける阿部。
その背をさするラウールの指先を震えていた。
目黒蓮
目黒蓮
…泣いてもいいよ、亮平。俺たちがついてる
目黒の言葉に、阿部はただただ声をあげて泣いた。
一本目の座薬は確かに入った。
だか
いた一時間経っても、体温は39.8度からなかなか下がらない。
佐久間大介
佐久間大介
亮平、もう一度いれるね
今度は佐久間がそっと声をかける。
再び体勢を整え、阿部は目をつぶる。涙の跡がまだ頬に残っていた。
阿部亮平
阿部亮平
…ごめん、…ほんとうに、ごめん…
深澤辰哉
深澤辰哉
謝るな。お前が元気でいてくれるのが一番なんだから
2本目の座薬が入ると、阿部は大きく息を吐いた。
今度は泣かなかった。ただ、静かに、胸が上下していた。
夜が明けるころ。
阿部の体温はようやく37.4度まで下がった。

ぐっすりと眠るその顔は、少し赤みを帯びたままだけれど、どこか安心したようにも見えた。

メンバーたちは代わる代わる彼のそばを座り、体温を測り、水分を与え、額を冷やし続けた。
深澤辰哉
深澤辰哉
…亮平が泣くなんて、初めて見たかもな
深澤辰哉
深澤辰哉
弱さを見せられるのも、強さだよ
深澤のその言葉に、誰もが頷いた。
医者である前に、Snow Manは"仲間"だった。

そしてその夜、白衣の下で交わされた静かな涙の記憶は、誰の胸にも深く刻まれた。

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