⚠Snow Man全員医者の免許を持っている設定
⚠泣くシーンあり
9月のある静かな夜。
スタジオでの収録を終えたSnow Manのメンバーたちは、それぞれに疲れをにじませていた。
そのなかで、阿部亮平の様子が明らかにおかしかった。
佐久間がふと気づき、近寄る。
阿部は苦笑いを浮かべたが、その額には玉のような汗が浮いていた。
しかし、次の瞬間。
阿部はふらつき、深澤脳での中へ倒れ込んだ。
すぐさま、Snow Manの本領が発揮される。
彼ら全員、医者免許を持つ医療従事者でもあった。
医者としての知識と、なのにより大切な仲間を守るという強い意志が、彼らを動かす。
楽屋の奥にあるミディカルスペース。
ベットに横たわる阿部の額に冷却シートが貼られ、ラウールがタオルで優しく汗を拭いていた。
渡辺が測定しながら眉をしかめる。
岩本が静かに、言い、深澤が頷いた。
カーテンでしきられたスペースの中。
目黒が背中を支え、ラウールが優しく声をかける。
座薬を手に取ったのは宮舘。慎重な手つきで体勢を整える。
弱々しく首を横に振る阿部。
けれど、目は涙でいっぱいだった。
深澤ぎそっと阿部の手を握る。
その瞬間、阿部のこらえていた感情があふれた。
泣きながら処置を受ける阿部。
その背をさするラウールの指先を震えていた。
目黒の言葉に、阿部はただただ声をあげて泣いた。
一本目の座薬は確かに入った。
だか
いた一時間経っても、体温は39.8度からなかなか下がらない。
今度は佐久間がそっと声をかける。
再び体勢を整え、阿部は目をつぶる。涙の跡がまだ頬に残っていた。
2本目の座薬が入ると、阿部は大きく息を吐いた。
今度は泣かなかった。ただ、静かに、胸が上下していた。
夜が明けるころ。
阿部の体温はようやく37.4度まで下がった。
ぐっすりと眠るその顔は、少し赤みを帯びたままだけれど、どこか安心したようにも見えた。
メンバーたちは代わる代わる彼のそばを座り、体温を測り、水分を与え、額を冷やし続けた。
深澤のその言葉に、誰もが頷いた。
医者である前に、Snow Manは"仲間"だった。
そしてその夜、白衣の下で交わされた静かな涙の記憶は、誰の胸にも深く刻まれた。



















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。