いた王さんが何を言っているのか分からない
相手を選ぶ?ああダンスのことだろうか
でもあなたの一人称はいた王さんと踊る約束をした覚えはない
そう言われ半ば強引にすぐ近くの部屋に入ってしまった
入った瞬間にいた王さんがすぐにドアを閉めた
辺りをみると部屋は整頓され、花瓶なども置いてあり自分の作業部屋と比べるとスタイリッシュに見えた
しかし明かりはなく、月明かりだけが部屋の中を照らしていた。
外はもうすでに真っ暗になっていて、不気味な程辺りは静かだった。
にこやかに話しかけているように見えるが、目が笑っていない
恐怖に駆られて、うまく言葉が出せない
まずい、と直感的に感じた
どんなに話に筋道が通っていなかったとしても、自分は小国で相手は大国
反論する余裕なんてない
自分の謝罪に対し、まるでそれを嬉しがっているようないた王さんの態度に身がすくむ
しかなぜこんなことを自分はされなけばいけないのだろうか?
そう言って耳元で優しく囁く
本当にこの人の思考は読めない
一体何を考えているのだろうか
あなたの一人称が言ったと同時に、大きな音を立ててナチスさんが扉を開けた
そう言い残し2人は戻って行った













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。