📞プル
📞ブチッ
………怒ってるなぁ
ピンポーン
ガチャ
ドアを開けた瞬間私の肩に力無く頭を乗せてきた
すごい目立ってるよ寧人…
一旦部屋に連れて行くか?
でも相澤先生いるし、多分無理だよな
ソファに机をさはんで向かい合って座る
寧人の隣に座り直す
今日の寧人は感情がわかりにくい
何を思っていて、何を考えているのか全くわからない
みんなも静かに私たちの様子を見ている
こんな冷静な声聞くのいつぶりだろう…
おっと……
やばい
着実に墓穴掘りまくってる気がする
会話が止まる
何か言いたそうに口を開いては閉じる
それを何度か繰り返している寧人
息を大きく吸った寧人は
一息で言い切って肩で息をしている
そしてもう一度大きく息を吸い
またしても一息で言い切る
だいぶ心配させたんだな
中学の頃のことも怒ってたんだ…初耳だよ
不良に絡まれてる後輩の女の子助けて殴られたんだよね…
あの時は“殴られるとか馬鹿だね”って馬鹿にしながら処置してくれたからてっきりそんなに怒っていないものかと
すごい前半嫌味たっぷりだな……
……お母さん
腕を広げて目線を逸らしている寧人
喧嘩すると仲直りの時にハグしようとしてくるの変わらないな
今回のは喧嘩というよりお説教だったけど…
いつも通り抱きしめて頭を撫でてあげる
寧人もいつもの調子に戻ったみたいだし……
あれ、なんか細い
脇腹がペラペラになってる
反省はちゃんとしてるんだよね
何かを思い出したように勢いよく離れて今度は両肩をガシッと掴んで来た
さっき話したよね…?











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。