任務当日。深夜0時。
5人は喧騒な街並みを見下ろしていた。
遡ること30分前──────
大事な最後のミッションの日。5人が集まったのは、アジトのあるビルの屋上だった。
ビルが少し大きめなこともあり、屋上もある程度の広さがあった。
こったろが3人の背後を指さした。指をさした先には、大きなプロペラとモーター音を響かせながら飛んでいるヘリコプターの姿があった。
アジトの方へ勢いよく向かってくるヘリコプターに戦慄したReluとくにだったが、ゆっくりとアジトの屋上に着陸した。
ヘリコプターの操縦席から降りてきたのは、関西支部首領だった。そこから立て続けに、ヘリコプターから複数人が降りてきた。
そう言うと、メンバー5人は各自好きな席に座った。
助手席にはこったろ。後ろの向かい合っている4人の座席には、如月、Coe.、Relu、くにが座っていた。
プロペラが回り始めると、屋上に残ったメンツはヘリに向かって大きく手を振り続けた。
そう言うと関西支部首領はハンドル横のレバーを強く引いた。
すると、ヘリコプターの下側面が開き、紺に白色の文字が書かれたたくさんの名刺サイズの紙がばら撒かれた。
予告状にはこう書いてあった。
『日付が変わる頃、我々5人の怪盗団が組織の悪事を暴き、世の中を制裁することをここに予告する。』
話しているうちに、ヘリは関東支部の屋上の上空で停滞した。
停めるとリスクがあるため、少し上空で留まり、5人はそこから飛び降りて屋上に着地した。
そう一言言い残し、ヘリは踵を返したのだった。
深夜0時。
5人は喧騒な街並みを見下ろしていた。
4人は頷くと、円陣を組み手を中心に重ね合わせた。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!