大学のコマも終わった放課後。
せっかくだし、放課後にどっかに食べに行こうと言う話になり、目的地に現地集合することになった。
その目的地は智夏が知っているらしく、案内して貰うことにした。
でも、本当に知っているのか怪しいくらいその足取りはおぼつかない。
大丈夫か?
智夏に任せたまま歩いていると、あっという間に立派な迷子が完成。
全然笑い事ではないんだけども。
何故なら集合時間まであと10分もない。
そう言った智夏がリュックの中を探し始める。
ガサゴソ
ガサゴソ
それを早く言ってくれ!
自分のスマホを出して、Go◯gleマップを開く。
そんなに充電がなかったけど、少し使うくらいなら大丈夫だ。
ここがどこなのか、Go◯gleマップと照らし合わせながら考える。
ここに大通りがあるから…大通り外れの住宅街に今いるのかな。
智夏の多分は信用できないな…またさっきみたいに迷子になる可能性があるし。
Go◯gle先生によると、集合場所であり目的地の焼肉店は大通りを進んで少し脇道に反れるらしい。
その後、あーでもないこーでもないと言いながらワイテル荘へと戻ってきた。
この時点で集合時間は既に過ぎていて、大遅刻確定。
スマホを取りに行く智夏を見送って、翠に電話をかける。
…智夏に電話かけても、肝心の智夏はスマホを持っていないから、でないのも納得だ。
俺がそう言うと、電話は切られた。
その災難の原因は智夏だけどね。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!