数日後。
カフェ。
夕方の忙しい時間が少し落ち着いた頃。
店の中にお客さんが数組いるだけだった。
ドアベルが鳴って、店長が出ていく。
店内には静かな音楽。
カウンターの中には….
如恵留と閑也、二人だけ。
閑也はカップを並べながら言う。
少し沈黙。
如恵留はコーヒー豆を整えながら、ちらっと閑也を見る。
如恵留は少し笑う。
少しして。
如恵留がふと聞く。
如恵留はカウンターに少し寄りかかる。
そして自然な感じで言った。
閑也はすこし固まる。
如恵留は少しだけ笑う。
少し考えてから言う。
如恵留は少し笑う。
二人で笑う。
その時、ドアのベルが鳴る。
またいつものカフェに戻る。
でも。
閑也の頭の中にはさっきの言葉が残っていた。
「どっか行かない?」
デート…
ちらっと如恵留を見る。
如恵留は普通にコーヒーを淹れている。
でも少し楽しそうな顔。
胸が少しドキドキする。
二人の関係は、
ついに
二人で出かける約束まで進んだ。
まだ恋とは言わない。
でも。
それはきっと、
恋に一番近い約束だった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。