「ただいまー!」
勢いよくリビングのドアを開けたが
恭平の姿がない。
もう帰ってるはずやのに。
寝室にもおらんし洗面所を覗くと
風呂場の電気がついていた。
ガチャ
「恭平!ただいま!」
「おぉ、おかえり」
「風呂入ってたんや!俺も入っていい?」
「おん」
「よっしゃー!」
軽く体を流して湯船に浸かる。
ザッパーン!
「おぉ、溢れる溢れる!
お湯なくなるんちゃう?ヒャヒャヒャ」
「風呂場でも騒がしいなぁ笑」
「何見てたん?」
恭平の腕をくぐり足の間に入り込んで
スマホを覗き込む。
そこには前に観た恋愛映画が映っていた。
「あーこれ最後こいつとこいつがくっつく
ねんな!」
「おぃー言うなやー」
「わー!ごめん!ごめん!ごめん!
つい言うてもうた!まじごめん!」
「…もうえぇわ」
そう言いスマホを置くと
後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「映画、もうえぇの…?」
「ん、あんまオモんなかったし…
…はぁー落ち着く」
俺の首筋に顔を埋めるとそうつぶやいた。
思わず緩みそうになる口元を
恭平の腕に押さえつける。
「恭平が長風呂なんて珍しいな」
なんか照れるし話題を変えてみる。
「今日ロケで長距離移動やったから疲れてん」
「そうかーお疲れさん」
「せや!俺が体洗ったろか?」
「はぁ?笑」
「洗ったる!洗ったる!
出て出てー、ふらふら」
俺は苦笑いの恭平を横目に
体の隅々まで洗った。
ここもあっこもここも全っ部洗ったった。
「よっしゃ」
お湯をかけて流すと
モコモコの泡で分からへんかったけど
「恭平、ここ…」
微妙にデカなったそこを指差すと
「そらそうなるやろ」
顔が赤くなるのが自分でも分かった。
「風呂上がったらな」
「お、おぅ」
橋橋
end
⭐️
数年前に某ライブで話してたお話をアレンジしてみました。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。