前の話
一覧へ
次の話

第1話

プリン 💙🩷
181
2025/10/12 15:20 更新
「…これちゃう。デカい方のやつ。」



コンビニの袋から取り出されたプリンを見て
無表情で告げる。



「そっちかー!ごめん!ちょ待っててな!」



ドタバタと玄関を出ていく音を聞きながら俺はソファに座り直し膝を抱えた。




ガチャ
「お待たせ!デカいやつ2個買ってきたで!2個!」




「……やっぱカラメルない白いやつがいい。」
「え、え…?白いやつ?
プッチンてするやつじゃなくて?」



膝にあごをのせたままコクリと頷く。



「わ、分かったっ!黒いとこない白いプリンなっ!
オッケー!」



黒いとこって…カラメルな
三度玄関に向かう背中にツッコんだ。






*
少し頭痛がしてソファに横になっていた俺は急に無性にプリンが食べたくなった。
昔懐かしいプッチンてするプリンが。

そう言うとコンビニ行ってくるわぁ!と雨の降る中飛び出していった。

あの人は優しい。めちゃめちゃ。
てか、甘い。俺に甘過ぎる。


……愛されてる。


痛いほど分かるのに
俺の方が思いが強い気がして
たまに不安になる。


だからこうやって試してしまう…









*


「はいっ!!白いプリンっ!!
杏仁豆腐も買ってきたしな!」



なんで杏仁豆腐やねん笑
また心の中でツッコむ。



「やっぱいい。もうプリンいらん。」



「っ…え?え!?いらんの!?
杏仁豆腐は?」


「いらんわ」



「…頭まだ痛い?ひどなってきた?」



気づいたら頭痛は治っていたけど
何も言わず俯いていると



「どしたん?」



下から顔を覗きこまれる。



「…なんでそんなんしてくれるん?」



「…?何が…?」



「だからなんで俺のためにそんなんしてくれんの?」



「え?
みっちーがプリン食べたい言うから?」




「いや、でも雨降ってるやん」
「おん」
「めんどくないん?」
「めんどくない」



「これちゃうとか言われるやん」
「おん」
「ムカつかへん?」
「ムカつかへん」



「しまいにはいらんとか言われるやん」
「おん」
「ダルってならへんの?」
「ならへん」




あぁ…ほんまにこの人は…。







「みっちー?
俺がそんなふうに思うと思ってたん?」



黙って頷く。



「だっておかしいやん。こんな無茶苦茶なことされて怒らんやつなんかおらんやろ。」



「なんでか分かる?」



隣に座ってきた丈くんと目が合う。



「好きやからやで?」



真っ直ぐな目に見つめられこれ以上何も言えなくなる。





……今ので嫌いになった?
答えは聞かなくても分かる気がした。


「…こんな俺でも?」



「大好きやよ?」



優しい声。
あったかい手。




………すき…。




思い切り丈くんの胸に飛び込む。



「丈くん…
わがまま言ってごめんなさい…。
プリン全部食べるな?」
「杏仁豆腐は?」
「それはいらん笑」
「いらんのかい!笑」




愛しい丈くんの匂いで胸をいっぱいにすると
しっかり目を見て伝える。





「…丈くん…ありがと」
「大好きです」





「おん」
ドヤった顔はちょっとムカつく。笑




丈道
end





⭐️
1年以上前に書いてみたド素人のお話です。
投稿するつもりなんてさらさらなかったんですが
羽田空港のお迎えエピソードこするみっちー見て
なんとなく勢いで投稿してみました!
小悪魔みっちーに翻弄される丈くんが見たかったんですが現実は甘々彼氏のようですね笑

プリ小説オーディオドラマ