前の話
一覧へ
次の話

第2話

出会い
62
2020/12/07 07:32
この日、8人の恋をしたいものが集まる
























何か絵が描かれているステンドガラスに、太陽の光が差し綺麗に輝いている。
ここはとある森にある教会。今日ここに10人の若者たちが集まる…






1人目。




キィィ……と音をたて教会の扉は開かれた。
そこに映った人影は、白色をしていた
光を浴びながら1歩ずつ進んでいく。眼は赤色をしており、吸い込まれそうなほど美しい。彼はステンドガラスの前に立ち、教会を見回したあと、椅子に座った。





2人目。





その次に来た人影は、青色をしていた。
彼は、同じように1歩ずつステンドガラスの方へ向かっていく。ちらっと見えた眼は青色をしていて、まるで深海のようだ。
彼は教会を少し見た後、白い人影の横に座った。







3人目。







次の人影は、明るい茶色だった。
彼は先に座った2人にまるで太陽のような笑顔を向けると、ステンドガラスの方へ歩いていった。光を浴びた眼には、紅の空に月が浮かび上がっているようだった。そして興味深そうに教会をじっと見たあと、椅子に座った。








4人目。






次の人影は、紫色をしていた
彼は人が苦手なのか少し下を向いておどおどしながら1歩ずつ歩いた。その眼は深い紫の色をしていて、とても綺麗だった。彼はステンドガラスの前に立ち、少し周りを見渡した後少し間を開けて椅子に座った。







5人目





次の人影は、黄色だった
彼は椅子の方を振り向いたあと、蜂蜜色の綺麗な眼を一瞬見開かせた。その後何事も無かったかのようにステンドガラスの方へ向かい、教会を1周見渡した後紫の人影の隣に座った。








6人目





次の人影は、少し小さめの茶色だった
彼はとことことステンドガラスの方へ歩いていった。その瞳は深い森林のようで、少し寂しさを帯びている気がした。彼は教会を見渡した後、椅子に座りちっさ…と呟いた黄色を睨みつけていた。







7人目






次の人影は、真っ赤な色をしていた
彼は仔犬のようにくるくると周りを見渡しながらステンドガラスの方へ向かった。少し興味深そうにガラスを見た後、緑の人影の横に座り挨拶をしていた






8人目





最後の人影は、綺麗な銀髪をしていた
彼は銀色の優しそうな瞳を覗かせ、ステンドガラスの前にたちお辞儀をした。面白かったのか少し吹き出した赤い瞳の人影に首を傾げながら
椅子へ座った。



少しの沈黙が教会を包んだが、それを破ったのは
『えっと……これで全員ですか?』
白い人影だった。

『あぁ、そうみたいだな』

『えっと…まず自己紹介とかした方が良さそうですよね』

『そやなぁ、それがいいと思うよ』

『じゃあ言い出しっぺの僕から行きます!僕は天月って言います。天に月であまつき、歌手やってます。20歳ですよろしくお願いします!』赤い瞳の青年は天月というそうだ。

『じゃあ次は僕が行きますね、僕はまふまふです。音楽クリエイターやってます。歳は天月くんと同じで20、よろしくお願いしますね』
白髪の青年はまふまふというそうだ。

『えっと、俺はそらるって言います。モデルやってます。23ですよろしくお願いします』
青い髪の青年はそらるというそうだ

『あ…俺は志麻って言います……一応イラストレーター…やってます。19歳です、よろしくお願いします』
紫の髪をした青年は志麻というそうだ

『俺はセンラって言います。あ、敬語は元からなので気にしないでください。21歳ですサラリーマンやってます。よろしくお願いします』
蜂蜜色の瞳の青年はセンラというそうだ

『俺はうらたっていいます、声優やってます。歳は23、よろしくお願いします後センラだっけか、お前は後で覚えておけ』
茶色の髪をした青年はうらたというそうだ

『ひえっ』

『ほら!喧嘩しない!俺は坂田って言います!俺は特に何もない会社員やってます、21歳ですよろしくお願いします!』
赤い髪の青年は坂田というそうだ

『えーっと、俺はるすっていいます。俳優やってます歳は22歳です。よろしくお願いします』

『これで全員自己紹介終わりましたか?』

『終わったはずだよー!』
天月はうきうきした様子で声を上げる

『ねぇ!まふくん同い年だね!一緒の歳の人がいてよかったぁ』

『ほんとだ!嬉しいなぁ』

天月とまふまふが嬉しそうに戯れていると、
そらるが声を上げた

『ねぇ、なんか赤い封筒が置いてあるんだけど』

その場が少し凍りついた。しばらくするとうらたが
『俺が開けてみる……』

『うらさん、大丈夫?』

坂田はいつの間にかうらたのことをあだ名で呼んでいた

『あぁ、じゃあ開けてみるぞ』

うらたが封筒に手をかけた

『えっと、これから皆さんには貸切にしたホテルへ移動してもらいます。詳しいことは後ほど説明します。だってさ』

『ひぇっ……貸切って…すごいな』

『ですね…どんだけお金持ちなんだか』

『でも僕達以外に居ないってことでしょ?それってめいいっぱい遊べるってことじゃないですか!』
まふまふが嬉しそうに喋る
『確かにそうだね、じゃあ行こうか』

その姿にそらるは少し微笑み、移動した

『俺たちも行こうよ、あまちゅ』

『あ、あまちゅ!?』

『えへ、あだ名。さっ行こう』

『えっあっ、待ってー!』

『うらさん!僕らも行こう!』

『ふふっ、あぁそうしようか』

『志麻くん』

『あ、センラさ……』

センラが志麻に手を差し伸べる

『おいで』

『……うん』

志麻もニコッと笑いその手をとる

早く早くー!という坂田の声に2人は走って皆の元へ向かった。





to be continued……


プリ小説オーディオドラマ