涼太side
「涼太って本当凄いよな〜!」
「ね。こっちの事業部舘様の話で持ちきりよ。」
「まじアニメでしか見ねぇよ?!次期経営者断るやつ!!ふぅ〜!かっちょいいーー!!」
「うるさいうるさい。でもまぁそのせいで俺ら離れちゃったね〜、」
「そっちの部署はどーよ!!仲良くしてる??」
「楽しい?」
口の中に含んでいるご飯を飲み込んでから、阿部と佐久間さんの質問に答える。
「...上司が、」
「おん!!」
「幼馴染なのにぃ、幼馴染じゃないって否定してくるんですよぉ、」
「......」
しばらく俺らのテーブルだけに沈黙が流れた。
「幼馴染?え、今幼馴染って言った?言ったよね??」
「はい、」
「あの渡辺さんと?渡辺翔太さんだよね??」
「はい、」
「まじ?」
「まっじです。」
「...えぇ?!!すげぇぇぇ!!」
佐久間さんの声で周りの視線が俺らのテーブルに集まる。
「ちょ、佐久間静かに、」
隣の阿部が落ち着かせる。
「ごめんごめん!え、ちょ、昔の渡辺さんってどんな感じよ!!教えて!!」
「え?ん〜えぇっと、」
「あ、舘様後ろ、」
確か〜、
「まぁ普通に可愛いかったです」
「おい。宮舘。」
「ね、。....ぇ、?」
今ちょうど話題に出てるやつの声が後ろからし、後ろを振り返れば、
「この資料、やり直し。」
そう言って俺の誰も座ってない隣のテーブルに資料を置く。
「え、どこがダメだった、?」
「...」
「...ですか?」
なんで敬語じゃなきゃ返事返さないんだよ。
「自分で分かれ。」
「いや、自分で分かんないから聞いてるの!」
「...5分後にオフィス戻ってこい。」
「え、無理無理!まだ食べてる!」
「......」
「無理だって、」
「上司からの命令だ。」
そう言って去ってしまった。
「...もぉ本当信じらんない。」
「お前すげぇな。よくタメ口で話そうと思うな、」
「うん。タメ口で話してるの深澤さんでしか見た事ないよ。」
「深澤さん、...」
「え、知らねぇの?!」
「はい、」
「佐久間、舘様はそーいう人なんだよ。自分の仕事以外興味ないんだもんこの人。」
「なるほど、」
「...てか、もう3分経ってるよ?」
「え、?!」
「にゃは!笑。頑張れ〜!!」
も〜!!
宮舘涼太(23)
翔太の幼馴染。のはず。
次期経営者を断った代わりに翔太の部署に移転。
佐久間は先輩。阿部は高校の時からの友達。
2人でよく遊ぶ。
渡辺翔太(24)
本人曰く幼馴染は居ない。
上司。
深澤とは高校の時からの友達。
佐久間大介(25)
涼太とは違う部署の先輩。阿部と同じ部署。
ほぼ会社の全員と仲良い。
阿部亮平(23)
佐久間と同じ部署。
仲良いとまではいかないが、ほぼ全員と喋れる。
深澤辰哉(25)
翔太のダチ。
違う部署の上司をやっている。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。