研二が殉職したことを忘れる人も出てきた頃、
私達は爆弾解除をしていると嫌でも思い出す。
陣平の舌打ちが多い日は、
あの爆発を思い出し、悔しい気分になった時。
だが、そんなアイツも立ち直り始めている。
爆弾を解除しようと思えば、ああなるが、
暇さえあればなにかを解体している。
この間も扇風機を解体されて、人目なんて気にせず拳骨落とした。
もうすぐあの11月7日から2年にもなる。
こんなに人の死に引きずられたことはあっただろうか。
〝幼馴染が死んだんだ。仕方ない〟
これは唯の言い訳に過ぎない。
幼馴染?親友の弟?
だから何だ。少し前に殉職し、世間から罵倒を受けた隊員のことは
引きずることなく、忘れ去って居るのに。
研二の姉も、親友も、同期の人達も、きっと乗り越えてきたのに。
自分だって己の誕生日なんて隅に置き、研二の命日として捉える。
そうすることで私に乗りかかる思い荷をどかす。
3週間に1度は口にするようになった言葉。
それも、ここ最近は本当に多い。
…なにか…不吉な気配がした。
これから何かが起きる。
悪いことが。何にとっての悪いこと?
問いかけても答えてくれないし、見当もつかない。
神様、これ以上私を
"殺さないでください"
お前殺されてないだろってなった人居たらコメントしておくれ。
恵みのコメントが欲しいのだ。モチベが足りぬのだ(強欲すぎや)by作者












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。