挨拶を交わす
体育祭が終わり俺たちは大道具を戻しに倉庫に向かっている
(ちなみに最終順位は2位)
そんなことを話していると倉庫についた、
クラスの打ち上げに行かないかと誘われたが断った
あんまり行く気にはならなかった
物置きごちゃごちゃしてるな足元が危ない
大道具を棚にしまった
突然、倉庫の奥で金属が擦れる嫌な音がした。
振り向いた瞬間、先輩が片足を浮かせて止まっているのが見えた。
笑ってるけど、明らかに無理してる。
"ちょっと"で済む顔じゃない。
俺は無言で近づいて、足元を見る。
結論が出る前に口が動いた。
他に方法ないので
先輩は少し驚いた顔をしてから、ふっと笑う。
背中に体重が乗る。
腕が肩に回されて、首元に息がかかる
歩き出すと、先輩が落ちないように自然と腕に力が入った
保健室に着くと、案の定先生はいなかった。
ベッドに腰掛けさせて、棚から消毒液と包帯を取る。
勝手に使っていいのか…
しゃがんで足首に触れた瞬間、先輩が小さく息を吸った。
消毒液をつけて、包帯を巻く。
手当が終わって、包帯を留める。
顔を上げてしまった。
目が合う。
距離が近い。
そう言って、いつもの呑気な笑顔を向けてきた。
先輩がそういう誘いをするのが、少しだけ意外だった。
冗談めかして笑うその顔は、いつもと同じ、呑気で余裕そうな顔。
嬉しそうでもあり、どこか安心したようでもあるその声に
胸の奥が、ほんの少しだけざわつく
体育祭後のおでかけ偏みたかったり…?
アンケート
おでかけ偏みたい??
みたい!
96%
みなくていいから、続きを…
4%
投票数: 27票













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。