ー花月館ー 〜魔偽視点〜
久しぶりに帰ってきたな…
本来ならこんな時に帰って来たくはなかったんだが…
…
!
ユトの心の声が、妾の脳内に聞こえてくる
先刻までは、ほとんど聞こえなかった…
……この世界に来て、彼は緊張が解かれた?
それほどまでに、この世界は彼にとって安心できる場所
…ということか?
なら何故…妾達は知らなくて、彼奴のみ知っている?
……とりあえず、まだ探りを入れるタイミングじゃない
…見逃すことのないように、気をつけなければ…
この世界は、年を取ることがないらしい
時間が止まっていて、四季も自在に操ることが
できるそうだ
…だが、なぜか天気や何時とかはあるらしい
そういう"時間"は、現実の世界の時計と同じ…らしい
本当に、おかしな世界だ
…妾もこう整理してみたが、意味のわからない理屈で
頭も混乱してしまっている…
…次々と来るな…だが、この館の主はどこにいるんだ?
……殺無も警戒心を解いた…つまり此奴に敵意はなく
妾達の味方…ということか
彼女の能力は、あらゆるものを見透す…
…だからこそ、相手の敵意の更に奥も見透かす
そんな彼女も……此奴の存在を認めた…となると
……コイツ、本当に何者なんだ?
声の方向から奏と、夜宵が来た































編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。