あれから3日後、冒険どころの話ではなくなっていた。
何故?
だって
今
目の前に
遡ること3時間ほど前
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
お前も中々だがな…笑
アイツが笑ったと同時に、ある情景が脳内で流れた。あたり一体が灰色で、瓦礫の山。所々には倒れた人々。親の名を呼ぶ子の声。誰かの叫び。泣き声。そして、アイツの笑い声と、目の前には倒れている『彼』がいた。
そんな情景が鮮烈に頭に走ったのだ。
気がついたら、体が勝手に走り出していた。
ここからは、なんだか記憶が曖昧だ。夢をみているような感覚だ。
ただ一つ。はっきりと覚えていることがある。
どうしようもない程の、怒りが、殺意が、込み上げていた。




















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!