第8話

☀️
1,624
2021/05/26 13:07

それからヒョンはずっとご機嫌だった。

ユンギ
ユンギ
ここのトッポギよく2人で食べたな。
またソース口についてるぞ。
ヒョンは僕の口についたソースを指でぬぐい、口に運んだ。
テヒョン
テヒョン
汚いですよ!
ユンギ
ユンギ
こんなの今に始まったことじゃねーだろㅋㅋ
僕らは帰路を歩き出した。ヒョンはずっと思い出話を語り続けた。先程とは打って変わりきらきらした瞳。
テヒョン
テヒョン
(楽しそう…僕も嬉しいな…)
ぼーっとそんなことを考えていると
ユンギ
ユンギ
そんなことも実際起こっていないんだよな?
ヒョンは突然立ち止まった。その言葉は重く、暗い僕にのしかかった。
テヒョン
テヒョン
(ジニヒョンには話を合わせておけばいい。でもユンギヒョンは気づいてるんだ…。)
テヒョン
テヒョン
…はい…。確かにそんな事実はないです。
微かな希望がともった瞳はまた絶望の色に落ち込んでしまった。
テヒョン
テヒョン
今からじゃダメですか?今からだって遅くないでしょ??
僕はヒョンのスウェットの服の袖を握り、引っ張る。ただ切実に思いが伝わってほしかった。
ユンギ
ユンギ
……はぁ…。俺ってつくづく厄介な役回りなんだから。
スウェットを掴んでいた僕の手をヒョンは握り返した。少ししかまだいないけどこのヒョンはきっとツンデレだ。だって真顔だけど耳が真っ赤だから。


そうこう話しているうちに家が見えてきた。
ジン
ジン
テヒョナァ!!ヒョン、心配したんだからな!どこ行ってたんだよ〜
ジニヒョンはうちの前をうろうろしていた。
きっと心配でいてもたってもいられなかったんだろう。
テヒョン
テヒョン
ごめんなさい…。
ユンギ
ユンギ
いつものとこにいましたよ
ジン
ジン
ねぇ、ユンギヤ!いい加減にその場所教えてってば!
ユンギ
ユンギ
ダメです。テヒョナを迎えに行くのは僕一人で充分なんですよ。ヒョンはご飯作っとけばいいんですよ
ジン
ジン
ほら、ぼーっとしないで。ご飯できてるよ!
ヒョンは僕の顔を覗き込んだ。
テヒョン
テヒョン
…はい!早く食べましょ!
ユンギ
ユンギ
あ、僕らトッポギ食べたんで夜ご飯いらないです
ジン
ジン
お前らまた寄り道して!なんでヒョンも誘ってくれないの!










つい数週間前までひとりぼっちだったこの家がまた賑やかになった。














アンケートです!
今だいぶゆっくりなペースでメンバーが登場しているんですけど、もっと早めた方がみなさんの好みでしょうか??? このままだと5、6話に1人ぐらいのペースになると思います!ペースが早まると1人1人の内容が薄くなってはしまうんですけど…。
ある程度票がたまったら決定しようと思います!

アンケート

メンバーが登場するペース早めるか、そのままか!!
はやめる!
58%
そのまま!
26%
どっちでもいいよ!
16%
投票数: 585票

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