それからヒョンはずっとご機嫌だった。
ヒョンは僕の口についたソースを指でぬぐい、口に運んだ。
僕らは帰路を歩き出した。ヒョンはずっと思い出話を語り続けた。先程とは打って変わりきらきらした瞳。
ぼーっとそんなことを考えていると
ヒョンは突然立ち止まった。その言葉は重く、暗い僕にのしかかった。
微かな希望がともった瞳はまた絶望の色に落ち込んでしまった。
僕はヒョンのスウェットの服の袖を握り、引っ張る。ただ切実に思いが伝わってほしかった。
スウェットを掴んでいた僕の手をヒョンは握り返した。少ししかまだいないけどこのヒョンはきっとツンデレだ。だって真顔だけど耳が真っ赤だから。
そうこう話しているうちに家が見えてきた。
ジニヒョンはうちの前をうろうろしていた。
きっと心配でいてもたってもいられなかったんだろう。
ヒョンは僕の顔を覗き込んだ。
つい数週間前までひとりぼっちだったこの家がまた賑やかになった。
アンケートです!
今だいぶゆっくりなペースでメンバーが登場しているんですけど、もっと早めた方がみなさんの好みでしょうか??? このままだと5、6話に1人ぐらいのペースになると思います!ペースが早まると1人1人の内容が薄くなってはしまうんですけど…。
ある程度票がたまったら決定しようと思います!
アンケート
メンバーが登場するペース早めるか、そのままか!!
はやめる!
58%
そのまま!
26%
どっちでもいいよ!
16%
投票数: 585票
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。