翌日 ティア視点
翌日の朝。ゴリラが俺に言った。
デュラさん!ゴリラは案外いい人なのか?ありがとうございます。これで毎日頑張れます。
そう。俺はネズミ捕り係の部長に昇格した。正直に言うとネズミ捕り係から格上げされたかったのだが…
まあいいとしよう。
にしても…
心臓に悪い。
デュラさんは心配するように覗き込んでくる。
ゴリラが言う。
そうだ。もう1人。この人はどういう人だろう。
そう思って俺はその少年に目を向ける。
そいつがかなりのイケメンということだ。
このままだと…
そう言ってゴリラは去っていった。
「…………………………………………………………………………………………」
沈黙がおりる。
そう言ったのはデュラさん。
俺は思わず返事をしてしまう。
そう言ったのはルシファ。最初の会話がそれになるとは予想外だな。
お前部長に向かって何を言ってる。クビにするぞ。
そう言いかけたとき。
デュラさんが空気を和ませてくれるがその効果はほとんどなし。
もうこれはデュラさん部長でもいいのではないか?
俺の出世はデュラさん―いや、デュラ部長によって白紙に戻った。
こいつツンデレなのか…と心の中で思ったが言葉には出さないでおこう。キレたら怖そうだ。
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!