ようやく海面の氷が溶け始めた頃 、
暗くて寒い海の底にある家に 、
一通の手紙が届いた 。
黒い封筒に包まれ深紅の蝋で留められた、
異質な手紙 。
その手紙を一人の少女が受け取った 。
少女は冷えて固まった蝋を ぴり 、と剥がす 。
その中に入っていた紙は海の中でも
濡れない魔法が掛けられていて 、
暗い海の底でもはっきりと文字が読めた 。
少女は少し目を見開き 、尾鰭を揺らす 。
そして口の端を歪に にぃ 、と持ち上げ 、
きらりと尖った歯を覗かせた 。
そう呟いた少女は するりと泳いで
家の中に入っていく 。
家の中からは嬉しそうな声が幾つも聞こえ 、
海底に木霊した 。
この物語はあなたの名前( カタカナ )ちゃんがNRCで起こる様々なことに
巻き込まれていくだけのお話となっております 。
なので完結のさせ方は決めておりません 。
物語が進んでいくに連れ 、
キャラクター達との絡みなども増やす予定ですので 、
緩 〜 く楽しんで読んでもらえると幸いです 。
また 、完結のさせ方を閃いた方などは 、
良ければコメント欄にてアドバイスをくださると
嬉しいです …… !!!
リクエストや物語の感想などでも勿論喜びます !!
❥ ❥ ❥ 𝐍 𝐞 𝐱 𝐭
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!