第5話

魅入り
88
2026/06/16 11:59 更新























リンッ…

















リンッ…

















リンッ…
















鈴の音が、響く。




とても、響き、空間を包む。




そして、それが、





















最後に聞いた音。










妖怪というものを、見た。



最初はただの人かと思って、近付いた。



そしたら、その人には、




…耳と尻尾が生えていた。




ふうはや
………




ぬらりひょん…?



いや、違うかもしれない、



けど、目が、確実に合った。



黄色と黄緑のグラデーションの瞳。



吸い込まれそうな、瞳。



ずっと、見ていたいくらいな、



さらさらな緑髪。



光に照らされて、キラキラと輝いている。





















…この時間が止まってほしい、


















そう、思った。





なんせ、あの瞳には、






















私しか映ってないから。
ふうはや
……





人間に見られた。



まずいと思った。



俺は九尾狐。



妖怪だ。




普段は見られないように何とかしているけど、




今日はそう上手くいかなかった。



1人の人間が、こちらを見つめていたのだ。



確実にその目には、俺を捕らえていた。



その目は、キラキラしていた。



好奇心、というものだろうか?



とても、興味があって、



わくわくしている、



そんな目。




俺と目が合ってからそれはもっと強くなった。



この人間は、俺を怖がってない。



むしろ、好奇心の気持ちが勝っている。



人間というものは、やっぱり面白い。



俺はこの人間に少しだけ



















興味が湧いた。





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