第3話

真実
311
2024/04/27 22:48
及川side
及川
及川
ね、ぇそれっ……ほんと、なの……、?
(なまえ)
あなた
……うん、本当だよ
瞳を伏せながら静かにそういうあなた
(なまえ)
あなた
実はね、分かってたんだ
長くないってこと
及川
及川
なら、なんでっ……なんで言ってくれなかったのさ!!!
思わず大声をあげる
ああ、大人気ない
あなたびっくりしてるじゃんか

でも今、俺の頭と体は別に動いてるから
そんなことを考えたって意味は無い
(なまえ)
あなた
だって言ったら徹泣いちゃうかなって笑
及川
及川
っ、……
どこまでお人好しなんだよ……
医者
すみません…私たちではどうすることも出来なくて…………
(なまえ)
あなた
いえいえ、小さい頃から本当にありがとうございました
(なまえ)
あなた
……こうなる運命だったんですよ、きっと笑
そう笑っていたけど
すごく悲しそうな顔をしていた
少ししてからあなたの病室へと戻った

なにも言えない、考えられない
あと1ヶ月?
もっと時間があればあなたとの時間を大切に出来たのかな、なんて今更考えても遅いことを考える
及川
及川
ねぇ、あなた…………
(なまえ)
あなた
なぁに?徹
及川
及川
沢山、思い出作ろう
及川
及川
明日から…ううん、今からでも
(なまえ)
あなた
……ふふっ、笑
(なまえ)
あなた
そうだね
その瞳は諦めているようだった

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