※震災表現あり
※かなり…甘い
1923年9月1日、午前12時前。
特に事件もなかった今日、ここ帝都東京では平和な時間が流れていた。
そう言ってAは電報を打ち始める。
特筆すべきことなど何もないような、平和な日だった。
…11:58までは。
11:58を時計が指した瞬間、
突如、地面が”跳ねた”。
次々と建物から人が出てくるそばから、家や建物が崩れていく。
ガラガラドンドンと物が落ち、轟音が鳴り響く。
大勢の人が、家財道具を持って被服省後へ集まる。
しかしそんな彼らを嘲笑うかのように
火災旋風が迫ってきていた。
風にあおられた火は家財道具のどれかに燃え移り
そして…
人と物を、なめ尽くした。
そんな様子を、まだ焼けていない高台から日本は眺めていた。
安全を第一とし、司令官として指示に徹している。
そして、もちろん全ての報告を聞いていた。
そう言うと、休むことなく各部署への連絡や指示を行う。
そして、Aたちも懸命に働いていた。
そう言って、二人はまたタイプライターにむかっていった。
…そして、海の向こうでも。
そうして、ドタバタした小さな事件や心配を載せつつも、徐々に東京に一行は近づいてきた。
そう返事をするとAは、椅子もしまわずにドアから出て行った。
次にドアを乱暴に開けて部屋に入る。
そう答える彼女の目と声に、力は全くない。
慌ててAが否定する。
日本が気の抜けた返事をする。
しかしその声色は、どこか嬉しそうなものだった。
一方その頃。
そうして、第三極同盟一同はさっそく復興のための作業に乗り出した。
それは、本当にとんでもないという形容詞しか付かないような働きだった。
例えば食料援助や…
建築・片付けや…
衣服の支援や…
精神面の支援や…
復興計画など。
そして、毎日のように号外が出され、彼らとその救助隊の出した成果が報道されたことで、国民たちも復興に向けての希望を徐々に取り戻していった。
それとともに、根拠のないデマや流言飛語などは…
雪中の火のように消え去っていった。
また、複雑な感情による行き渋りと倫理観の間で揺れ、到着が遅かった他国の救助隊が来る頃には、すでにほとんどの作業が終わっており、かれらはとんぼ返りすることとなった。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。