第27話

決行
182
2025/09/30 13:22 更新
「他にあるよ、『カジキに手負いをさせられそうなモノ』。」
炎熱院のその一言で、俺ーーー氷霜院リュウオウたちは凍りついた。
闇夜院メイリュウ
………カーさん。なんなの、それ…?
炎熱院カリュウ
んー、知りた~い?
闇夜院メイリュウ
知りたいに…、決まってるよ…!!
炎熱院カリュウ
じゃあ、教えてあげる。
炎熱院カリュウ
それはねえ~…。






























炎熱院カリュウ
ーーーあの赤い、半透明の壁だよ。
みんな
………!!
蒼波院カイリュウ
…確か、あの壁は炎熱院くんのハンカチを一瞬で灰にしていたね…。
氷霜院リュウオウ
あれなら…、攻撃性も抜群そうだな…。
炎熱院カリュウ
ね?これなら…。
闇夜院メイリュウ
カジキを、倒せる………?
氷霜院リュウオウ
………流石だな、炎熱院!!!
蒼波院カイリュウ
こんな方法、思い付かなかったよ。
闇夜院メイリュウ
…まあ、こういうことだけは、流石だよね。
炎熱院カリュウ
最高の褒め言葉をどーも。
炎熱院は闇夜院の嫌味にも笑みを返し、そう応じた。
炎熱院カリュウ
だから、あのカジキを赤い壁にぶつけちゃえば?
誰も退場せずに勝てるんじゃない?
氷霜院リュウオウ
それだ…!!
蒼波院カイリュウ
なら、出来るだけ広くて。でも要り組んでいて…。
そんな場所を選ばなくてはいけないね。
闇夜院メイリュウ
その場所、わかるよ…。
メイ、覚えてる…。
氷霜院リュウオウ
なら、その場所へ一旦行ってみよう。
炎熱院カリュウ
そんな余裕、ないと思うよ~?
そう言った炎熱院が、1ヶ所をビシリと指差す。
そこにはーーーまたもや、カジキ。
氷霜院リュウオウ
タイミングが悪い…!!
闇夜院メイリュウ
別に悪くはないよ…!!
闇夜院メイリュウ
みんな、メイに着いてきて。
ポイントまで誘導するから…!!
俺たちは闇夜院の後を追い、走り出す。
闇夜院が先を先導していく間にも、カジキは俺たちとの差をぐんぐん縮めていた。
カジキとの差が10m程に達したとき、ようやく赤い半透明の壁が現れた。
闇夜院メイリュウ
あれ…!!
闇夜院が壁の前で立ち止まり、くるりと後ろを振り替える。
俺たちも次々に壁の前で立ち止まり、くるりと方向転換をする。
そして、正面にカジキを見据える。
みんな
………。
氷霜院リュウオウ
蒼波院、カウントダウンを頼む。
蒼波院カイリュウ
………わかったよ。
責任重大だね、と苦笑いをしながら蒼波院がそう応答する。
蒼波院カイリュウ
3、2、





蒼波院カイリュウ
1、今だ…ッ!!!
蒼波院のかけ声を合図に、俺と蒼波院は右に。闇夜院と炎熱院は左に飛び退いた。
カジキは俺たちの間をすり抜けてーーー壁に突き刺さった。

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