ある日
私は一人で廊下を歩いていた。
検査帰りだった。
すると
病院の自販機前に、ぷりっつがいた。
珍しい。
ここの自販機、無料だったっけ。
患者はお金ないし、当たり前かもだけど…。
すると
ぷりっつが振り向く。
その手には缶コーヒー。
でも、缶を持つ指が真っ赤だった。
私は思わず駆け寄る。
缶を持っていた部分が、
火傷みたいになっていた。
本人はきょとんとしている。
感覚欠落症。
痛みも、温度も。
少しずつ、何も分からなくなる病気。
ぷりっつがぽつりと言う。
その声が妙に静かだった。
私は胸が苦しくなる。
だってこの人。
今までずっと私に言ってた。
『痛いなら言え』
『無理するな』
『平気じゃないだろ』
なのに自分は。
ぷりっつが言った。
私は顔を上げ、少ししかめる。
そして初めて…かもしれない。
少し強い声を出した。
ぷりっつが固まる。
みんなじゃない。
今度は私が救う番だ。
自分でもびっくりするくらい、
すぐ言葉が出た。
声が少し震える。
ぷりっつが黙る。
雨音だけが響く。
私は透けた左手を握った。
小さく息を吸う。
ぷりっつの目が
少しだけ、揺れていた。
雨音が響いていた。
文字数すっくな〜笑
書きたいことがなんか満足にかけません
優しい催促コメをください
そしたら更新頑張ります((上から目線ごめんなさい












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!