第22話

第15話 忘れたくない人
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2026/09/13 06:36 更新
数日後。

その日は朝から雨だった。

窓を叩く雨音を聞きながら、
私は談話室へ向かう。

最近は毎日来ている。

気づけば、
ここが一番落ち着く場所になっていた。
(なまえ)
あなた
おはよー
扉を開ける。

いつものように声をかけた。
tg
……えっと
聞き慣れた声。

私は顔を上げる。

そこにいたのは、
ちぐさだった。

でも様子がおかしい。
tg
ごめん
困ったように笑う。
tg
名前、なんだっけ
私は固まった。


ちぐさ自身も、
少し困った顔をしていた。
tg
顔は分かるんだけど
無理矢理笑う。
tg
思い出せなくて
睡眠遊離症。

眠るたび、
記憶が欠ける病気。
たまに、寝てなくても無くなっちゃうらしい。

言葉も、症状も知っていた。

でも実際に目の前で起きると、
なんだろう…心が…
pr
あなた
いつのまに後ろにいたのだろう。
ぷりっつが静かに言う。

私は我に返る。
(なまえ)
あなた
ぷりっつ……
声が震えそうになる。

でもちぐさの方が先に笑った。
tg
そんな顔しないで

tg
俺は覚えてるから
(なまえ)
あなた
え?
tg
好きな飲み物も
tg
談話室来ることも
tg
みんなと仲良いことも
tg
…名前だけ。忘れた

ak
そこ一番大事じゃない?
続々とメンバーが集まってきた。


あっきぃが突っ込む。

談話室に笑いが起きた。

私も少し笑う。

それでも胸の奥は痛かった。
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