数日後。
その日は朝から雨だった。
窓を叩く雨音を聞きながら、
私は談話室へ向かう。
最近は毎日来ている。
気づけば、
ここが一番落ち着く場所になっていた。
扉を開ける。
いつものように声をかけた。
聞き慣れた声。
私は顔を上げる。
そこにいたのは、
ちぐさだった。
でも様子がおかしい。
困ったように笑う。
私は固まった。
ちぐさ自身も、
少し困った顔をしていた。
無理矢理笑う。
睡眠遊離症。
眠るたび、
記憶が欠ける病気。
たまに、寝てなくても無くなっちゃうらしい。
言葉も、症状も知っていた。
でも実際に目の前で起きると、
なんだろう…心が…
いつのまに後ろにいたのだろう。
ぷりっつが静かに言う。
私は我に返る。
声が震えそうになる。
でもちぐさの方が先に笑った。
続々とメンバーが集まってきた。
あっきぃが突っ込む。
談話室に笑いが起きた。
私も少し笑う。
それでも胸の奥は痛かった。
↑の方々の小コンに参加します🙌
メタいこと⤵︎
この先の展開を一切決めてない












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!