入院している間、みんな私の顔を見に来てくれた
みんな私がしてしまった事を知りながら
来てくれる。
あの行動に踏み切ったのは
みんながそばにいてくれたからなのかもしれない。
退院し、私は仕事に復帰することができて
仕事が終わる時間直前に牛沢がやってきた。
会いに来てくれて、嬉しくなりつつ
まだ迷っている言霊を本に戻す仕事に戻った。
後ろで彼が1人ソファーに腰掛けて本を読んでいる。
その姿の周りに光が見えるくらい
カッコよかった。
えー!えぇーーー!私、こんなキャラだっけ!?
いい歳してこんなこと思うなんてっ・・!!
ドギマギしながら、仕事に戻る。
この間戦った言霊とは違い、暖色よりの白い光が
彼女の周りを浮遊している。あやめが運んで行ったり
あなた自身が言霊に声をかけて誘導していく。
それはまるで魔法使いのようだった。
優しい横顔。そんな顔が愛しく思える。
倉庫の人気のないところまで
連れて行かれ、迷子になっている言霊もついてきた。
言霊は小学生高学年くらいの女の子の姿をしている。
そう言うと、彼女が持っていた本が開き、
周りが違う景色に包まれた。
木々が生い茂り、一軒家が建っている。
「戻れそう?」と彼女が優しく声をかけ
言霊は、家の方へと去っていった。
そして、周りの景色が透けていき
彼女は本を閉じる。
そうすると、元の図書館の景色に戻った。
目を少し細め、口角が柔らかく上がり
肩をすくめる
冗談めいた言葉を彼女はそうやって、優しい笑顔で
そう返答した。
穏やかな空気なのに、たった、それだけの一言で
俺は動揺する。
俺のことが、好きと捉えて良いのだろうか?
彼女は、はっとした顔を見せて
頬を赤く染めて帰ろうかと焦った様子で
帰り支度を始めた。









![わかめ のイラスト。[TOP4]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/e06cdfd08a5ad948cd624dbf1007705ce2f1cb2b/cover/01K5MTWC0ADPM6DGT1NP2DFFWR_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。