幹部ゾムの胸元に突きつけられた銃口
これは幹部あなたが逃げる体制から攻めの体制に移って数秒もしない出来事だった。
その言葉が聞こえると同時に向けていた銃を下ろす
良かった。何も物を壊さなくて。
そう問いかけるとニパッと笑って満足そうな顔をするゾム様
…負けたのにその表情が出来るのか
ゴム製のナイフと銃をゾム様に返してそのまま訓練場を出ようとする
…が、何故か腕をゾム様に掴まれた
…あぁ、なるほど。
つまりゾム様は私に敬語を外してほしいと言ってるのか
…気を使われているのか?これは…
…私のことなんて、気にしなくていいのに
後ろから何か言われた気がしたけれど、気のせいと言うことにしておく。
…それにしてもあの2人はあまりにもお節介が過ぎるのではないか
私のこの性格なんて元々分かっていただろうに
そんな事を考えながら歩いているとふと、後ろから声をかけられた。
声をかけてきたのは参謀のエーミール様
にしても、この時間に出歩いているだなんて珍しい
お茶会を開くならばもっといい人材がいるはず
それこそ、グルッペン様だったりゾム様も誘えば来るはずなのに
仲良くなりたいだなんて直球で言われたら驚いて素が出てくるのもおかしくない、と思いたい。
エーミール様は他の幹部に対しては敬語を使わないけれど私には使うから勝手に嫌われてるものだと思っていたが…
この様子だと、思い違いだったのかもしれない。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。