第12話

ᶫᵒᵛᵉᵧₒᵤ
735
2024/06/21 19:47
翌朝


ピンポーン
𝑴𝑮
ハニヒョン〜起きてますか?
𝑱𝑯
何なんだよこんな朝早くに
𝑴𝑮
ウォヌヒョンの迎えに来ました!
𝑱𝑯
だからって朝の6時に来る必要ないだろ
ま、ウォヌも朝早くからお前のこと待ってたぞ
𝑾𝑵
みんぐっ!
ギュッ
𝑴𝑮
久しぶりだねㅎㅎ
いい子してた?
𝑾𝑵
うん!
𝑴𝑮
そっかそっかㅎ、
じゃあ、お家帰ろっか
𝑾𝑵
帰る!
𝑱𝑯
バイバイ、ウォヌや
𝑾𝑵
またね、はにおんま!
𝑴𝑮
ありがとうございました
𝑱𝑯
またいつでも〜
ハニヒョンから俺達の家までの帰り道、俺はウォヌヒョンと過ごすのが今日で最後だということを考えながら帰った。

ヒョンと繋いでいた手の力は、自然と強くなっていた。
𝑾𝑵
みんぐ、痛いよ〜
𝑴𝑮
あ、ごめんごめん
できることなら、この握っている手を一生離したくない。ずっと手を繋いでいたい。

だけど、それはきっと叶わない。

ヒョンには、俺なしでも生きていけるようになってほしいから。仕方ないことなんだ。
𝑾𝑵
みんぐ、僕のこと心配してるんでしょㅎㅎ
𝑴𝑮
え、?
𝑾𝑵
今日で最後だもんね。
𝑴𝑮
うん…
𝑾𝑵
僕なら大丈夫だよ。みんぐの力を借りなくても、頑張るからさ。
𝑴𝑮
ヒョン…このまま俺と一緒に住まない?
𝑾𝑵
ありがとう…でもみんぐには、ひとりの時間を大事にしてほしいんだ。
みんぐも、この先誰かと結婚して、子供も持つかもしれない。
そしたら、ひとりの時間なんて無くなっちゃうんだ。
だから、今のうちにひとりの充実した時間を楽しんでよ。
ウォヌヒョンが、そんなにも俺のことを考えてくれてたなんて知らなかった。

ヒョンの言葉に、俺は言葉が出なかった。
𝑾𝑵
今日はせっかく早く起きたんだから、夜までたくさん遊ぼう?
𝑴𝑮
うん、だね…
𝑾𝑵
何かしたいことある?
𝑴𝑮
じゃあ、映画とか?
𝑾𝑵
いいね!見よう見よう!
ヒョンは頑張って寂しさを消そうとしてるけど、俺にはそんなことできない。

最後の日なのに、楽しむなんかできないよ…

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