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第1話

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2023/12/01 11:49
< 幻想郷 魔理沙side >
魔理沙
魔理沙
今日も暇だなぁ……
ま、そう思えることが平和でいいんだろうけどな
でもやっぱしなあ……
魔理沙
魔理沙
暇なもんは暇だな
特に今日は実験できるキノコがある訳でもないし
かと言って取りに行くつもりもない
じゃあ……
魔理沙
魔理沙
霊夢の所にでもちょっかいかけに行くか!
そういう考えにいたり、私はほうきに股がって博麗神社を目指した
魔理沙
魔理沙
にしても、最近本当に平和だな
空から見下ろした先では、おそらくチルノと大妖精であろう妖精2人が
何かを探しているかのように走り回っていた
魔理沙
魔理沙
これが嵐の前の静けさってやつか?
魔理沙
魔理沙
おー、怖い怖い……
そろそろ到着、だな
私はどんどん高度を落とし、博麗神社の境内に足を踏み入れた
 
 
魔理沙
魔理沙
おー、霊夢ー!
霊夢
霊夢
あら、魔理沙
霊夢
霊夢
何か用?
ここ、博麗神社の巫女である博麗霊夢は
掃除をする手も止めず質問を投げかけてきた
魔理沙
魔理沙
いや、何もないぜ
霊夢
霊夢
あら、じゃあ掃除を手伝いに来てくれたのかしら
魔理沙
魔理沙
いや、そうでもないぜ
霊夢
霊夢
じゃあ賽銭でも……
魔理沙
魔理沙
そうでもないな
霊夢
霊夢
……
別に私はちょっかいをかけに来ただけなんだがな
出された選択肢を全て否定すると、霊夢は掃除の手を止めて
「なんで途中で遮るのよ」
と言いたげな視線を向けてきた
霊夢
霊夢
じゃあなんで来たのよ
魔理沙
魔理沙
暇つぶしだ。暇だったんだよ
霊夢
霊夢
暇なのはいい事じゃない
魔理沙
魔理沙
それはその時によるだろ
霊夢
霊夢
まあ、それもそうね
 
 
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霊夢
霊夢
で、私は掃除を終わらせたんだけど
魔理沙
魔理沙
おー!お疲れ様、だな
霊夢
霊夢
アンタは本当に何もしなかったわね……
魔理沙
魔理沙
私の仕事じゃないからな
霊夢
霊夢
賽銭くらい入れて行っても……
魔理沙
魔理沙
あいにく、今日は手ぶらだな
霊夢
霊夢
手ぶらって言ったって財布くらいあるでしょう!?
まあ、あながち間違ってないし、別に手ぶらじゃあない
だが財布は無いな
賽銭は諦めることだな
魔理沙
魔理沙
掃除も終わったしお前も暇だな〜
霊夢
霊夢
アンタの暇と私の暇は価値観が違うわ
霊夢
霊夢
私は寝たいのよ
魔理沙
魔理沙
今は真昼だぞ
このまま他愛ない話をして帰るもんだと思ってた
だが、この日はその予想の反対方向へと走って行ってしまった
魔理沙
魔理沙
……!?
霊夢
霊夢
……!?
霊夢
霊夢
どういう事……!?
魔理沙
魔理沙
空が……揺れてる、!?
私がそこで見たのは空が揺れている光景だった
まるで、地震ならぬ空揺が起こっているかのように
と、言っても別に地面が揺れているわけじゃない
別に何か変な生き物の気配とかを感じる訳でもない
おそらく曇っていたらわからなかったであろう
霊夢
霊夢
でも博麗大結界に異常は感じないわ!
魔理沙
魔理沙
だが実際揺れてるだろ!?
これは幻想郷の住人による異変なのか?はたまた、なんの害もない幻か
ただの誰も何もしていない、怪奇現象かもしれない
どちらにせよ原因は解明しないといけないが
???
残念。100点中80点、と言ったところかしら
???
厳密に言うと空と、結界の間にできた"ナニカ"が揺れているのよ
突然、後ろから声が聞こえ振り返った
魔理沙
魔理沙
!?
霊夢
霊夢
誰!?
???
あら、会わないうちに名前すら忘れられてしまったのかしら
霊夢
霊夢
なんだ、アンタか……警戒して損したわ
魔理沙
魔理沙
いや、警戒しておく価値はあると思うぜ
霊夢
霊夢
それもそうね
紫
随分と疑うのね
紫
残念だけど、今回は私じゃないわ
紫
自分で起こした異変を博麗の巫女に自分から伝えに行くなんて愚かなこと、私はしないわ
魔理沙
魔理沙
まあ、そう言われたらたしかにそうだな
霊夢
霊夢
で、その"ナニカ"ってなんなのよ
紫
……随分と切り替えが早い事で
魔理沙
魔理沙
当たり前だろ、さっさと異変解決しないとなんだからな
暇つぶしにもちょうどいい
紫
まあ、異変解決が早いに越したことはないわね
紫はそう言うと、この異変の詳細について話し始めた
 
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