第6話

5 過去ー前半ー
23
2021/08/13 18:36
アンジェラの幼少期は、幸せだった
両親が亡くなる前までは、、、、
ーフェリトリーナ大公家ー







急いで階段を降りてくる足音がした
幼少期 アンジェラ
お父様、お母様
幼少期 アンジェラ
本当に行くのですか?
両親の袖をつかみ出かけることに反対をしていたアンジェラ
アンジェラの父(フェリトリーナ大公)
ああ、皇帝陛下に呼ばれたのだ
行かない方がおかしいだろ?
そんなアンジェラを優しい手で父親は、アンジェラの頭を撫でた
アンジェラの母
アンジェラ、クロエとセオドアといい子にしているんだよ
アンジェラの父親の隣にいた母がアンジェラと同じ目線まで腰を下ろしアンジェラに問いかけた
幼少期 アンジェラ
はい、お母様、、、
アンジェラの母
そんなに悲しむ事はないでしょう、
ただ皇帝陛下に会いに行くだけなのだから、夕食までには帰ってくるわよ
アンジェラの母は、アンジェラの小さな手両手を持ち答えた
だが、アンジェラは王宮に行く事をまだ反対し理由を答えた
幼少期 アンジェラ
お父様、お母様今日は行くのを辞めましょう
少し嫌な予感がするのです。屋敷を出てしまったらもう2度とお父様とお母様に会えないような予感がするのです
この日は、土砂降りで雨が朝から続いていた
アンジェラの父(フェリトリーナ大公)
アンジェラおいで
アンジェラの言葉を聞いた父親がアンジェラを両手で包み込み話した
アンジェラの父(フェリトリーナ大公)
父さん達は、大丈夫だよ
必ず帰ってくるよ。約束する
そんな父親の言葉を聞いて母親もアンジェラと父親を両手で包み込み話した
アンジェラの母
そうよ、2度会えないなんてないわ
夕飯までには必ず戻ってくるから、心配しなくて大丈夫よ
そう言って、母親はアンジェラの後ろ隣に居たクロエとセオドアを手で合図しクロエとセオドアも包み込んだ
アンジェラの母
それじゃあ、行ってくるわね
アンジェラの父(フェリトリーナ大公)
お土産も買ってくるから、楽しみに待ってるんだぞ
そういい、両親は2度と屋敷へは帰ってくることは無かった

土砂降りの中走らせた馬車の足が滑り崖から落ちて父は母をかばい即死だったらしい

父にかばわれた母は、救援が来るまで息が続いていたらしいが救援の人にアンジェラのお土産のオルゴールを渡した後亡くなった
その後、フェリトリーナ大公家の当主は長女のクロエになりアンジェラは両親の事が忘れられず数日間部屋に閉じこもり泣き続けていた

コツコツコツとアンジェラの部屋に近づく足音がした
                                      トントン

部屋をノックした
クロエ・リノ・フェリトリーナ
アンジェラ、ごめんなさいもっと私がちゃんとしていたらこんな事にはならなかったのに貴方は何も悪くないわ
自分を責めないであげてアンジェラ
そう言い残しクロエは、貴族会議へと向かった
ーーーーーーーーーーー数年後ーーーーーーーーーーー

アンジェラは、部屋からは出て気を紛らわせるため剣術のを習い始めた
執事
最近、お嬢様は気を紛らわせる為剣術を習い始めたらしいぞ
メイド
まだ、幼いのにご両親とも亡くなられてお可哀想に、、
執事
ご当主様ももっと妹達に気を配ってあげたらいいのにな
執事
あまり仕事が捗ってないように見えるがフェリトリーナ大公家は今年で無くなってしまうんじゃないか?ww
メイド
どうしましょう、私早く次の仕事先を見つけないとww
後ろから誰かが近づいてくる足音がするが使用人達は話に夢中で誰も聞こえなかった
セオドア・リノ・フェリトリーナ
そこで暇をしてる使用人達何を話しているのかな
セオドア・リノ・フェリトリーナ
僕もその話に混ぜて欲しいな
使用人達は、セオドアがいると分からず焦りだし自分の仕事に戻ろうとしたがセオドアに止められた
セオドア・リノ・フェリトリーナ
どこに行くんだい?
そんなつまらない話を出来るほど暇だったんだろ
メイド達は焦りだし口を開いた
メイド
い、いいえ
私達は、、、
セオドア・リノ・フェリトリーナ
ん?なんだい
執事
お、ぼ、僕達は本当の事までを話していただけです!!
メイド
え、、何言ってるの
執事
このお屋敷は、年々と配慮が足りておらず古びてきています。今となってはどうしようとも出来ません
執事
これ以上、僕達に、どうしろと言うのですか!!
執事のおかしい質問にセオドアは、笑った
セオドア・リノ・フェリトリーナ
あははは、
どうしろって君達はいつも通り自分達の仕事をすればいいんだよ。何も考える必要はない
セオドアは、歩き向こうの棟へ歩き使用人達のわきを通る前に最後の言葉を言い残した
セオドア・リノ・フェリトリーナ
あまり僕達を舐めないほいがいいよ

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