学校一のマドンナと平凡な男子生徒が付き合い始め、
しばらくの時が流れた。
そんなある日、彼らのクラスに新しい女子生徒が転入してきた。
彼女の名前は 城田ユリ。整った顔立ちとモデルのようなスタイルで、一瞬にしてクラス全員の注目を集める存在だった。
桐生は特に気にも留めずに席に着こうとしたが、城田はそんな彼の横にまっすぐ歩いてきた。
すると、教室の隅で静かに様子を見ていた黒瀬の表情が一瞬だけ険しくなった。
〜昼休み〜
城田は桐生を廊下に呼び出し、意味深な笑みを浮かべて言った。
その言葉に桐生は固まった。しかし、その場に偶然通りかかった黒瀬が、静かに城田の隣に立つ。
その場は一旦収まったが、城田は挑戦的な視線を黒瀬に送りつつ、立ち去った。
〜放課後〜
その日の放課後、黒瀬は桐生と一緒に帰ろうとするが、城田が突然現れる。
桐生君、良かったら今日一緒に帰らない?近くのカフェに美味しいケーキがあるって聞いたんだけど。
黒瀬は静かに立ち止まり、桐生を見つめる。
城田は少し唇を尖らせたが、笑顔を崩さない。
桐生の心は複雑だったが、黒瀬の握る手の温かさが彼を安心させていた。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!