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2020/08/04

第8話

ようやく、
私は先生に指定された席につく。
隣を見ると静かに本を読んでいる男の子がいた。
私には気付いて居ないみたいだ。
『これからよろしくね。』
私は声をかけた。
『あ。ごめん。気が付かなかった。』
『よろしく』
そう言って笑うその子の笑顔は
私が世界で1番愛していた彼の笑顔に
似ている気がした。
カチコチに固まっていた私の心が
溶けていくようだった。
『よろしく』
あの日から心から笑うことなんてなかったのに。
私は自然と
その子に笑顔を向けていた。