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第30話

番外編〜3P〜
568
2021/10/07 11:00
ー響sideー
俺は庵の家に遊びに来た。
…いや、無理やり勝手に入ったみたいなもんだ。
馨
お邪魔しまーす
庵
どうぞ。ハルまだお風呂ですけどもうすぐ戻ってくると思います
なのにこいつこの態度。心広いのか狭いのかよくわかんねぇ。
馨
えっ、マジ?ちょっと覗こうかな…
ゴッ…と頭を拳で殴られる。
馨
ッてぇ゛…
こいつ冗談も通じねぇのか?
ハルの事になるとすぐに手だすな…。
馨
どう考えても冗談だろッ…
殴られた部分をさする。
マジで痛てぇ…
うわッ…たんこぶ出来たらどうすんだよ。
庵
冗談に聞こえません
でもちょっと見たいかも…。
庵
ハルが来るまでは俺と話しましょう
馨
お前と?嫌に決まってんだろ
庵
俺も嫌です
じゃあなんで話すとか言い出したんだよ…マジでこいつ謎だな。

ピリピリした空気で無言が続いた。






ーハルsideー

ふぅ…気持ちよかった。
身体を拭きながら鼻歌を歌う。
ハル
ハル
〜♪
……あれっ…
ハル
ハル
服ない…
……まぁ庵だけだしいいっか。

タオルすら巻かない無防備くん。
ハル
ハル
まぁいいや
そして僕はそのまま僕はリビングに向かった。










┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
馨
お邪魔してまーす
ハル
ハル
ッぇ…///
僕タオルも巻いてないんだけどッ…//
ハル
ハル
ぃ、いおりは、?
馨
あー、コーヒー淹れにいったよ。
馨
てか…いつもその格好なの?
ハル
ハル
ち、違ッ///
馨
…襲っちゃうよ?
ジリジリと近づいてくる。
ハル
ハル
ちょッ…と//
やばいッ…///
きゅっ…と目を瞑る。

その瞬間、ゴンッ…と鈍い音がする。
目を開けると頭を抑えてうずくまっている響さんが居た。
ハル
ハル
……ぇ…?
庵
はぁ…油断も隙もない。
大丈夫?…てかなんでそんな格好なの?
ハル
ハル
ごめ……なさぃ…
そう言ってぎゅっと庵に抱きつく。
庵
ハル。俺怒ってるんじゃなくて心配してんの
ハル
ハル
ぃ、ぉりしか…ぃないと思ったッ…
庵
俺の前でもダメ
ハル
ハル
そう…なの、?
庵
いや、ハルがいいならいいんだけど…襲うよ?
ハル
ハル
へ…///?
ぉ、襲うって…//え、え、えっちな事…だよねッ////
庵
それに……
ハル
ハル
…?
庵
好きな子に裸で抱きつかれて襲わない選択肢ないよね
そう言ってニコッと微笑んだ。
ハル
ハル
ッ、だ、だめッ…////
庵
ダメじゃないだろ、襲って欲しいから裸なんじゃないの?
ハル
ハル
違ッ///
そ、そんな事考えてなかった…//
ハル
ハル
だ、だめだよッ、響さんいるから////
庵
放っておけばいい、…さて、ベッド行くよ
ひょいっと軽く持ち上げられ、寝室に向かった。










ーおまけー
馨
ッ〜…
痛すぎて死にそう…後頭部はやべぇッ…
気絶しなくて良かった…。
不幸中の幸いだな。

つかアイツら俺置いて寝室行きやがったッ…
俺が苦しんでるのにセックスか?
酷い奴らだな。
馨
痛み…いつ引くんだよッ…ぁ゛ー…頭くらくらするッ…
殴られすぎたか?

つか、寝室行くなら俺も混ぜろよ。
ッ…麦乃に殺されそうだな…。
いや、バレなれば大丈夫か、?
馨
イチャイチャしてんじゃねぇよ、バカップルがッ…





結局30分ほど苦しみ続けたとか…。

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