第27話

四章 律儀な男
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2025/11/11 01:19 更新


営業2日目、最終日。




昨日と同じように、今日も店には次々と依頼人がやってきた。

けれど、どれもありがちな依頼ばかりだった。
金、地位、名声——そんなものにしがみつく者たちの願いに、僕はやはり一切の興味を持てなかった。


当然、すべての依頼を断った。

客に選ばれるのではなく、私が客を選ぶのだ。
誰にでも情報を売るそんな簡単な場所じゃない。


時計を見ると、午前1時1分。
閉店時間だ。

そろそろ店を閉めようと思い、椅子から立ち上がったその時だった。
扉が、控えめに「コンコンコン」と鳴った。

営業時間が過ぎていた為少し迷った。
しかし、その一瞬の迷いのあと、僕はドアの前まで歩きゆっくりと取っ手を握った。
営業時間は過ぎている。

でも、今日は何となく……特別でもいい気がした。


扉を開けると、見知らぬ男が立っていた。
気配からしてある意味…初対面。
少しオドオドしながらも、どこか憎めない、人を惹きつける雰囲気があった。

ドアを開けた私を見た瞬間、少し…いや、結構びっくりしていた。

まあ、こんなに幼い“容姿”の女の子がこんな時間に、
それも黒猫の情報屋に居たら驚きもするだろう。
律儀な男
律儀な男
まだ営業しているか?


男は不安と自信が入り混じった声で尋ねてきた。
(なまえ)
あなた
えいぎょー営業時間はすぎちゃったけど、今日は気分が良いからトクベツだよ!
(なまえ)
あなた
いつもだったら、追い出すんだけどね〜、今日は気分がいいから!



僕は“笑って”そう言った。


律儀な男
律儀な男
ありがとうなんだゾ!



と言った。
律儀な男だ。
席に腰を下ろし、早速本題に入る。

(なまえ)
あなた
今日はなんでここに来たの?


僕の問いかけに、男はためらいもせずこう言った。

律儀な男
律儀な男
実はな、我々国の幹部になって欲しいんだゾ!








……なるほど。

そう来たか。







ここまで来れば、あの男が誰かもう皆さんなら分かりましたよね?
次回ぐらいから、やっと「我々国」が登場します!!
長らくお待たせしてすみませんm(_ _)m

リクエストなどありましたら、お願いします。
内容によっては断ることもあるかもしれませんが…
例:運営国を登場させて欲しい、しんぺい神との絡みが見たい!などなど…
因みに、上記に書いたものは、もうどんな内容にするのか考え済みです。

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