僕から見える半分は、キラキラ光ってる。
僕がそうなら、君はどうだろう。
君から見える半分は、どう見えているんだろう。
ルームメイトであるテヒョナが、
僕の目を見てはっきりとそう言った。
昨日まであんなにくっついて眠ってたくせに?
「カイがいないと寝れない」なんて
かわいく呟いてたくせに??
……なんだよそれ。
僕はどうすればいい。
テヒョナが自立しようとしてる。
こんなこと夢にも思ってなかった。
テヒョナは何があってもぜったいに
ずっと僕と一緒に寝るんだと思ってた。
なんなら僕が突き放しても
泣いてすがりついてくるもんかと思ってた。
なのに何でた。
僕の予想していた出来事と
テヒョナの起こそうとしている行動が
綺麗に反対を向いている。
テヒョナが何か言いたげに
少し焦ったような、悲しそうな顔で俯いた。
馬鹿だなあ、テヒョナは。
どうせ無理なのに。
テヒョナは僕から離れられないのに、ほんと馬鹿。
テヒョナはかわいいなあ。馬鹿でかわいい。
僕しか見えてないくせに。
僕以外じゃ無理なくせに。
僕が居ないとなんにも出来ないくせに。
分かってて離れようとしないでよ。
僕だって寂しくて
こんなことしたくないのにわざと嫉妬なんて
させようとしちゃったじゃん。
僕もテヒョナみたいに馬鹿。
……あ、
今のは、結構きた。笑
テヒョナの唇を食べるようにしながら
甘くて少し乱暴なキスを落とした。
テヒョナとキスをしたのは初めてだった。
ずっとしたかった。
ずっと、ずっとテヒョナを感じたかった。
テヒョナと一緒に寝てるだけで
勃っちゃうから、ずっと襲わないように耐えてた。
テヒョナは知らないでしょ。
僕がずっとテヒョナをめちゃくちゃにしたいって
思ってたこと。
そう思ったら今まで我慢していた分が
全部込み上げてくるかのように
欲がどんどん溢れてくる。
甘くて、かわいい声。
もう息切れしてるし、
心拍数とか異常だよ?笑
まあそれは僕も同じだけど。
……気持ちよすぎるのかな。
テヒョナの目が涙目になってて、
僕の理性はもう限界で。
テヒョナは顔を真っ赤にさせながら
爆弾みたいにその言葉を落とした。
僕はもう戻れない。
テヒョナ、ごめん。
テヒョナがかわいい悪魔にしか見えないよ。
僕はそんなテヒョナを勢いよく押し倒して、
赤くなりすぎた顔を隠すように手で覆うテヒョナを
目の前で見て心臓の真ん中がきゅんってなって、
これが恋だと実感した。
……いや、違うな。
テヒョナを愛おしいって思って、
テヒョナとこの先何度も巡ってくるであろう
春と、夏と、秋と、冬、全部を
隣で感じていたいなって思うのは。
ただの恋じゃなくて、
たぶん、これが愛じゃないかな。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。