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第192話

コーラルピンクの可愛い下着.
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2023/11/25 00:22




ガラスの壁を伝いながらバスルームを出ると、

丁度竜胆くんが黒い艶の入った紙袋を持って脱衣室に入って来た。




あなた
!!!





体が痛んで歩く事が漸くの状態だ。


到底裸を何とか隠したくても、そこまで上手く身体が俊敏には動かない。


近づく竜胆くんに恥ずかしさの余り、

きゅっと目を閉じて、口元を引き閉める。




灰谷 竜胆
風呂はもう良いの?
あなた
だ、だ大丈夫です、
灰谷 竜胆
もっと温まってて良かったのに。
あなた
い、いえ、逆上せそうだったので。
灰谷 竜胆
凄ぇ茹でダコだったもんなァ。
あなた
い、言わないで下さい…





脱衣室の床にぺたんと座り込むと、

竜胆くんが傍らの洗面台横に積んであったバスタオルを手に取る。




白くてふわふわのマシュマロみたいに

柔らかいバスタオル。




私の頭から被せてしまうと、

あっという間に身体まで包んで拭いてしまった。







『チラッ』





竜胆くんが私を拭く手が止まり、

ゴソゴソと音がし始める。




私は覆われたバスタオルの隙間から竜胆くんの様子を伺うと、

例の艶々とした黒い紙袋から女性用下着セットが現れた。





薄いコーラルピンクをベースに、

カップの上部には形に沿ってフリルが着いており、

ストラップにも小さなフリルの羽が配われている。



パンツの方にもふわふわとフリルが踊っていたが、

サイドは紐で結ばれているものだった。





(可愛い下着。凄く可愛い女の子が付けるやつだ。)





竜胆くんの片手にあるそれをじぃっと見つめていると、その視線に竜胆くんが気づく。





灰谷 竜胆
盗み見?







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