…「歯車人間」彼はそう呼ばれていた。
ギアーズ博士…憧れで、大好きな…本当に大好きな上司だったんだ。今だって…ずっと
財団において、死亡しやすさとクリアランスレベルは比例する。彼は「博士」だった。それなのに…どうして
彼の手に触れる。冷たい…のだろうか。自分にはわからない。氷のような手をしている自分には…
でもひとつだけ、分かった。
もう二度とこの手は動かないのだろう。
…優しい人だった…こんな体なのに、彼だけは手を握ることを厭わずに接してくれたんだ。
……………
……好きだったんだな、ずっと。もしかしたら、お互いに
…彼はロボットなんかじゃなかった。なかったんだ。誰が何と言おうとも彼は人間だった…感情を出すのが人一倍下手くそで、合理主義で、でも…俺が知る上司の中で、一番部下を、財団のことを考えていたんだ。
…こんなクソッタレな場所で………
だから、揺れるな。揺れるな…
貴方はそれを望まないかもしれない…でも
拝啓、愛しい人へ
我ながら重い…心苦しい!
次回は多分コンクレやります、多分!













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。