第3話

もう一度あの春を
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2026/04/29 14:02 更新
*
____もう、行くの?
*
まだ、一緒にはなそうよ
·
ごめん____行かなくちゃ
*
じゃあ約束ね。また、明日
·
うん!また明日!
その約束は永遠に果たされることはなかった
季節は巡ることはなく春は来なかった
10年間銀色の世界が私の目の前に広がっていた
桃色の花は見ることはできないし

春を告げる鳥の鳴き声も聞こえることはない
何度も、何度も、自分の力を嫌った
あの時、___様に触れていれば
でも、触れたら____様は消えてしまうかもしれない
あの時手を伸ばせたのは私だけだった
届いたはずの手は暖かい手に触れることができなかった
·
あなたの下の名前、ごめんね
*
どうして、貴方が謝るの?
·
ごめん、ごめん
*
さくら、謝らないで
·
ごめんねッ(泣)
さくらが選んだのは私ではなく雛菊様だった
でも正直その選択は正しいと思う
だって、その方がさくらは幸せだから
(なまえ)
あなた
ん、......
姫鷹 さくら
姫鷹 さくら
あなたの下の名前!!
(なまえ)
あなた
さ、くら
葉桜 あやめ
葉桜 あやめ
おはよう、あなたの下の名前
(なまえ)
あなた
二人とも、代行者様は?
姫鷹 さくら
姫鷹 さくら
少し離れたあの椅子で座ってる
(なまえ)
あなた
そう
花葉 雛菊
花葉 雛菊
あの、お話、聞かせてくれま、せんか?
葉桜 瑠璃
葉桜 瑠璃
アタシも気になる!
葉桜 あやめ
葉桜 あやめ
瑠璃、
姫鷹 さくら
姫鷹 さくら
雛菊様....
(なまえ)
あなた
.......
(なまえ)
あなた
代行者様の願いでも無理です
(なまえ)
あなた
どうぞ、お帰りください
(なまえ)
あなた
このまま私を知らず、忘れて
(なまえ)
あなた
そして、もう一度あの春を見せてください
無機質は仮面は決して外れない
その顔も、声も、全てが偽り
姫鷹 さくら
姫鷹 さくら
雛菊様、瑠璃様帰りましょう
葉桜 瑠璃
葉桜 瑠璃
えっ、でも!
葉桜 あやめ
葉桜 あやめ
瑠璃、これ以上は踏み込んじゃだめよ
(なまえ)
あなた
賢明な判断をありがとう
(なまえ)
あなた
それと、秋と冬の代行者には伝えないで
姫鷹 さくら
姫鷹 さくら
......わかった
やっと帰った
もうこれで会うことはない
(なまえ)
あなた
これで、また戻れる
棚にかけてある鍵を取り部署室のドアを閉めた
自身の足音以外は聞こえないような静かな廊下
本来存在してはならない季節の代行者
その愚かさゆえ神によって取り上げられた季節

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