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小説
ファンタジー
あなたはきっと、私を知らないんでしょ?
7
うっ……
はい。今日も飲みきれましたね
苦くてどうかしそう……
この子はアオイちゃん。
最終選別が一緒で同期……らしい
最終選別後のこと本当に何も覚えてないからわかんなかったけど……
傷はどうだァ
!師範
ゆっくり休むのもいいだろォ?
動きたくても動けませんしね
確かに休むのも大事だということがわかりました
頭がスッキリする
こんなに寝たのはいつぶりだろう
時透とはあのあと会ったk……
バアン
いきなり扉が乱暴に開けられ、師範も私もびっくりする
扉の前にいたのは無一郎だった
霞柱様……どうされました?
いや、ただ様子見に来ただけ
怪我どう?
大丈夫です
治療のための薬が物凄く苦いですけど……
味を思い出し、顔をしかめる
へぇ
やはり興味なさそうだ
次は足引っ張らないでよ
……はい
その言い方はねェだろ
胡蝶が来てなかったら大分危なかったんだァ
柱になったからって調子のるなァ
師範……私はいいですから……
ふんっ
無一郎は足早に去っていった
ったく、優しさのカケラもねェーな
そういう人ですから……
1回の任務でわかった気になってるとこの先やばいぞォ
……私と霞柱様、幼馴染だったんです
……
ハァ!!?
ま、まじかァ……
私が遊郭に売られかけるまでは毎日遊んでたんですよ
霞柱様、ううん。無一郎はなんで鬼殺隊に入ったんですか……っ?
有一郎は……
家に鬼が入ってきて、兄が殺されたらしい
アニガコロサレタ?
兄が……有一郎が……殺された……?
えっ……そんな……だって……
涙がぶわっと溢れてくる
私の好きな人は
私の初恋は
私がいない間に消えたって言うの……?
そんな……
俺はもう行く
私の気を察してくれた師範は、部屋を出ていった