何故彼女がここに来たのか、
時は数十分前に戻すとしよう。
ぴこん、私のポケットに入っているスマホが
音を立て震える。
さては、悟か、もしくは悠仁達からかな〜!
わくわくうきうきしながら、スマホを開き、
メッセージ画面をタップする。
なーんだ。
一人で、肩を落としてがっかりした。
楽しみにしてた私が馬鹿みたいじゃん。
今、お前の報告にあった場所……
早急にそちらの世界について調べた。
そちらの世界にも、こっちよりは少数だが呪術師が何故かわからんが"居る"。
何らかの理由で迷い込んだか、
穴を作り出している呪霊がまだ他にもいるのか。
そして、呪詛師も。
その文字が私を、こっちとあっちを繋ぐ電子版の上で無機質に光っている。
人がいる所に呪いはある。
逆を言えば、人間なんか居ない方がいいのかも
知れない。
私は優しくない。
善人ぶってるだけの……。
いや、これ以上のマイナス発言はやめよう。
まぁとりあえず、
まとめると報告はしなきゃいけないけど、
あとは自由行動ってことでいいよね。
もー、一言そう言ってくれないと、勘違いしちゃうでしょ。
ぶらぶらと町を歩いていると、
中々に賑やかな声が聞こえる。
うーん、と頭を悩ませていると、
ふと会話が聞こえる。
私は聞き耳を立てる。
なにかの試験……。
でも、ハンターって?
……気になるなぁ。よし、聞き込み開始〜!
私は、目隠しをずらしながら、彼等を見つめる。
そう笑いかけると彼等は安心し、にへ、と
絆されたように口元を緩ませ頬を染めた。
なんか仲良くなれた()
意外と話してみたら分かるやつで、意気投合しちゃった。
【会話能力】












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!