こんな散々なことがあった今日。
家に帰っても誰も返事をしてくれなくなった。
母が稼ぎにパートを始めたからだ。
以前は父が主に稼ぎ頭だったが、
父の居なくなってしまった今、
働けるのは母しかいない。
生憎どちらの祖父母はもう亡くなっており、
頼れる場所もない。
……私も早く大人になって母の手伝いをしたい。
思わずため息が出る。
こんなメンタルでは学校に行けないと思い、
明日の学校は休みたいと母に連絡し、
自分の部屋へ向かった。
バタンッ……
バリーンッ!!
部屋に入った瞬間瓶を投げる。
今の私にストレスを解消する方法は
物に当たることくらいしか無かった。
嘘だ。
本当はそんなこと思ってない。
でも、私の口から零れる言葉はこんなことばかりで
どうしても光麗を恨んでしまった。
またこの言葉が口から漏れる。
こんな欲張りで傲慢な私を許して。
ごめんね……光麗。
でも私は時々、自分の本音が分からなくなる。
本当に自分がそう思っているのか、よく分からない。
最近の私はネガティブなことしか考えられない。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!