第11話

11.
2
2025/04/16 09:00 更新
こんな散々なことがあった今日。




あなた
ただいま………



家に帰っても誰も返事をしてくれなくなった。



母が稼ぎにパートを始めたからだ。

以前は父が主に稼ぎ頭だったが、

父の居なくなってしまった今、

働けるのは母しかいない。



生憎どちらの祖父母はもう亡くなっており、

頼れる場所もない。











……私も早く大人になって母の手伝いをしたい。





あなた
はぁ………


思わずため息が出る。






こんなメンタルでは学校に行けないと思い、

明日の学校は休みたいと母に連絡し、

自分の部屋へ向かった。









バタンッ……














バリーンッ!!









あなた
ハァッ……ッ!!



部屋に入った瞬間瓶を投げる。





今の私にストレスを解消する方法は

物に当たることくらいしか無かった。






あなた
あぁ……



あなた
光麗なんて居なければよかったのに…ッ!








嘘だ。

本当はそんなこと思ってない。





でも、私の口から零れる言葉はこんなことばかりで

どうしても光麗を恨んでしまった。













あなた
でも…………





あなた
どうか私を嫌わないで私を置いていかないで……




またこの言葉が口から漏れる。




こんな欲張りで傲慢な私を許して。

ごめんね……光麗。









でも私は時々、自分の本音が分からなくなる。

本当に自分がそう思っているのか、よく分からない。







最近の私はネガティブなことしか考えられない。

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