約束したマネージャーとの食事会は仕事終わりの8時過ぎから始まった。車の運転があるから彼はお酒を飲んでいなくて、僕もお酒は飲んでいない。それなのに、さっきからお酒を飲んだ時みたいに、身体が熱くてそして眠たくなってくる。
そう言ってマネージャーの車に乗って自宅までの道を走る。車の揺れで眠気が増すのと身体の火照りで気持ち悪くなった僕はマンションに着くとまともに歩けそうになくて、マネージャーに抱えられるように部屋に入った。
朦朧とした中で僕の上にまたがる彼の顔はいつもの優しくて穏やかな表情ではなかった。こうして僕はまた襲われるのかそう思った所で意識を失い、朝、気づいた時には汚れたシーツの上で裸のままだった。そして、彼の姿はなかった。でも、身体に感じる違和感が僕は彼と致したんだと証明されてるみたいだった。
せっかく大ちゃんの恋人になれたのに、僕はまた汚れてしまった。
流星と付き合うって決めて初めての7人仕事。って言ってもメンバーには秘密やし何も変わりなく過ぎていくはずやったのになんだか流星の様子がおかしい。
何かに怯えるようにしていたかと思えばぼんやりと遠くを見ていて、会話の中にも全く入ってこない。
そう言う流星に付き添うようにトイレに向かうと流星はいきなりトイレの個室に俺を連れ込みキスしてきた。
そう言って涙目で優しく抱きしめてくれる大ちゃんに抱きしめられるほどに、僕は薄汚れた人間なのにって思ってしまう。昨日、僕を襲った彼は何もなかったようにメンバーと話して普通に仕事をしている。その事が僕の心をさらに苦しめる。
そうしてどうにかその日の仕事は無事に終え、僕は大ちゃんの家にやって来た。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!