第7話

 ❥ 𝟲
94
2026/03/04 12:00 更新
 あの後、椿野には


 「 体調悪くなっちゃったから帰るね
 食事はまた今度の機会にしよう 」


 とだけ送ってスマホの電源を切った


 そのまま家へと、
 ひたすら早歩きで進み続ける

桜あなた
( 哉真斗くんは私のなのに……!! )

 思考がぐるぐると掻き乱される


 哉真斗くんは私の彼氏なのに


 なんで、なんで……?

桜あなた
……………っ、はぁ……

 落ち着け、私


 そう思って、一度、
 深く深く、しっかりと呼吸をする


 脳に酸素を回せるように


 冷静になることができるように

桜あなた
………はぁ

 ようやく、頭が冷静になった


 けど、まだ体は緊張したまま


 冷や汗は出るし
 心臓はうるさいし体は震えるし……

桜あなた
( ………もう、とっくの前に )
桜あなた
( 別れた、ってことになってた……のかな )

 哉真斗くんは賢い人だ


 人の話も、聞いてる……はず


 私は、ちゃんと「 別れない 」って言った


 確かに最近は連絡しても
 素っ気ない対応が多かったかもしれないけど


 絶対に絶対に別れたことになんて……

桜遥
桜遥
あ?あなた……?
桜あなた
………え

 また混乱状態になりかけた瞬間、
 弟の声が急に後ろから聞こえて驚いた

桜遥
桜遥
……どうかしたか?顔色悪ぃぞ
桜あなた
………………
桜遥
桜遥
おい、返事しろよ……
桜あなた
………ごめん、別に何でもないの
桜あなた
大丈夫だから放っといて
桜あなた
もうすぐ暗くなる時間でしょ、早く帰りなよ

 「 お姉ちゃん 」として言える
 言葉はそれくらいしかない


 当たり前だ、血の繋がりはあっても
 とてつもなく仲が良かったわけじゃない


 お互いの存在を確かめるためだけの存在


 自分の分身のような……
 私にとって、遥は、
 それだけの相手でしかなかったんだから


.
.
前回のアンケ結果、
焚石の圧勝で笑ってしまった
.
.
とりま今は様子見しとくけど
焚石が圧倒的すぎるんよね……(
.
.
焚石推しの皆様、ごめんなさい
.
.
焚石の登場にはまだ少し
時間がかかるのです……!!

プリ小説オーディオドラマ